この記事ではマクワウリとメロンの違いについてみていきます。どちらもウリ科の食物で、見た目も形も似ているけど、実際に食べてみると、果肉の柔らかさや味は全く違うよな。他にも原産地や歴史、食べ方、栄養素と効能など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回は夏にはかかせない野菜であるマクワウリとメロンの違いを、農業高校卒業ライターいずなんと一緒に解説していきます。

ライター/いずなん

農業高校で実際にビニールハウスの中でメロンを栽培から収穫までした経験をもつ。そんなメロン大好きライターが正確な情報を発信する。

マクワウリとメロンの特徴や原産地、歴史の違い

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マクワウリとメロンを見分けるには、原産地と栽培の歴史の違いについて知ることが必要です。それでは詳しく見ていきましょう。

マクワウリは弥生時代から栽培されている

マクワウリは、丸くて小ぶりな形状をしています。皮が硬く縦に筋があるマクワウリは、歯ごたえがあり、爽やかな味と香りが特徴です。原産地は南アジアで、古代エジプトやギリシャ、ローマ時代にはすでに栽培されていたという記録があります。日本に入ってきたのは弥生時代で、その歴史はとても古いです。

メロンは江戸時代から栽培されている

メロンは、丸くて大きな形状をしています。皮が柔らかく、ネット状に凹凸があるのが特徴で、味は甘くて香り高い味わい。原産地はインドで、紀元前2000年頃から栽培が行われていました。日本には平安時代に伝わり、江戸時代には一部の地域で栽培が行われています。

マクワウリとメロンの味や食べ方の違い

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マクワウリとメロンは、外見が似ているため、味わいにも共通点があるのではないかと思われがちですが、実は味わいには大きな違いがあります。ここではその違いについて見ていきましょう。

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マクワウリは歯ごたえがあって爽やかな甘み

マクワウリの味の特徴について詳しく見ていきましょう。マクワウリは、爽やかな甘みがありますが、その甘みはメロンほど強くはありません。また、マクワウリにはわずかな苦味があるのが特徴です。

マクワウリを使ったレシピとしては、シャキッとした食感を活かした酢の物、漬物、サラダなどをはじめ、マクワウリと鶏肉の和風炒めや、オクラの和え物などがあります。マクワウリのさっぱりとした味わいを生かした料理で、夏には特におすすめです。

メロンは芳醇な香りでジューシーな口当たり

メロンはマクワウリよりも糖度が高く、芳醇な香りとともに、なめらかでとろけるような食感と甘みがあります。メロンは甘みが強いため、スイーツや果物として生食することが一般的です。

また、メロンを使ったレシピとしては、ハムやチーズなどと合わせたメロンパルマや、メロンとヨーグルトのスムージー、メロンとキウイフルーツのサラダなどがあります。これらは、メロンの甘みや食感を生かしたスイーツや飲み物で、暑い季節にはぴったりです。

マクワウリとメロンの栄養素や効能の違い

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マクワウリとメロンでは、栄養素の含有量には違いがあります。以下では、それぞれの果物に含まれる主な栄養素について比較していきましょう。

マクワウリとメロンの栄養素の含有量の違い

マクワウリにはビタミンKやマグネシウムなどの栄養素が多く含まれています。一方で、メロンにはマクワウリに比べてビタミンA、ビタミンC、カリウム、葉酸などの栄養素が多いです。以下に100gあたりの主な栄養素の含有量を比較した表を示します。

 

栄養素

マクワウリ

メロン

カロリー

14kcal

34kcal

タンパク質

0.7g

0.8g

脂質

0.1g

0.2g

炭水化物

3.0g

8.2g

食物繊維

0.6g

0.9g

ビタミンC

16mg

36mg

ビタミンA

14μg

169μg

カリウム

148mg

267mg

葉酸

5μg

21μg

マグネシウム

12mg

10mg

(出典:日本食品標準成分表2020年版

マクワウリ:便秘改善・高血圧予防・解毒作用・骨粗しょう症予防

マクワウリには、腸内環境を整え、便秘を改善する効果がある食物繊維や、高血圧や心臓病の予防に役立つマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。また、クロロフィルには解毒作用があるとされていて、ビタミンKは骨粗しょう症の予防に効果的。

メロン:抗酸化作用・老化予防・むくみ解消・免疫力UP・美肌効果

メロンにはカロテノイドが多く含まれ、老化や疾患の予防に効果があるとされ、利尿作用もあり、むくみ解消に効果的です。また、ビタミンAビタミンCも豊富に含まれ、視力の維持や肌の健康維持、免疫力の向上や美肌効果に期待が持てます。

マクワウリとメロンを上手く取り入れて健康を手に入れよう

夏の代表的なフルーツ、マクワウリとメロン。マクワウリはさっぱりとした味わいで、スイカともキュウリとも違う、独特の魅力があります。一方、メロンは濃厚で甘い味わいが特徴的で、一度食べると忘れられない美味しさです。どちらもヘルシーで栄養素が豊富なので、上手く取り入れて美容や健康を取り入れましょう。

また、マクワウリとメロンはそれぞれの原産地や歴史の違いも面白くて、その話題で盛り上がるのも楽しそうですね。

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雑学

簡単でわかりやすい!マクワウリとメロンの違いとは?原産地や歴史・食べ方・栄養素も農業高卒ライターが詳しく解説

この記事ではマクワウリとメロンの違いについてみていきます。どちらもウリ科の食物で、見た目も形も似ているけど、実際に食べてみると、果肉の柔らかさや味は全く違うよな。他にも原産地や歴史、食べ方、栄養素と効能など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回は夏にはかかせない野菜であるマクワウリとメロンの違いを、農業高校卒業ライターいずなんと一緒に解説していきます。

ライター/いずなん

農業高校で実際にビニールハウスの中でメロンを栽培から収穫までした経験をもつ。そんなメロン大好きライターが正確な情報を発信する。

マクワウリとメロンの特徴や原産地、歴史の違い

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マクワウリとメロンを見分けるには、原産地と栽培の歴史の違いについて知ることが必要です。それでは詳しく見ていきましょう。

マクワウリは弥生時代から栽培されている

マクワウリは、丸くて小ぶりな形状をしています。皮が硬く縦に筋があるマクワウリは、歯ごたえがあり、爽やかな味と香りが特徴です。原産地は南アジアで、古代エジプトやギリシャ、ローマ時代にはすでに栽培されていたという記録があります。日本に入ってきたのは弥生時代で、その歴史はとても古いです。

メロンは江戸時代から栽培されている

メロンは、丸くて大きな形状をしています。皮が柔らかく、ネット状に凹凸があるのが特徴で、味は甘くて香り高い味わい。原産地はインドで、紀元前2000年頃から栽培が行われていました。日本には平安時代に伝わり、江戸時代には一部の地域で栽培が行われています。

マクワウリとメロンの味や食べ方の違い

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マクワウリとメロンは、外見が似ているため、味わいにも共通点があるのではないかと思われがちですが、実は味わいには大きな違いがあります。ここではその違いについて見ていきましょう。

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