この記事では「small」と「little」の違いをみていきます。どちらも中学で学ぶ単語ですが、どんな使い分けをしているのかわかるか?「小さい」という意味なのにどんな違いがあるのでしょうか。ニュアンスの違いや使い方、文法上の注意点などを元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「small」と「little」の違い

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中学で学んだ「small」と「little」ですが、どちらも「小さい」という意味です。しかし、同じ意味ではありますが、そのニュアンスは違っているため、使い分けが必要となります。まずは、ニュアンスの違いを中心に「small」と「little」の違いを見ていきましょう。

「small」:客観的

「small」は単にサイズが小さいことを表し、何かと比べて相対的にサイズが小さいと客観的事実を述べる場合に使う言葉です。bigやlargeの反対語として使われる言葉で、家や部屋などに対して使う場合は「狭い」と訳すことができます。また、目に見えないものに対しても使うことができる言葉です。

1. a small dog(小さい犬):ほかの犬と比べてサイズが小さい
2. a small room(狭い部屋):他の部屋と比べて狭い
3. a small voice(小さい声):他の人と比べて声が小さい(目に見えない)

「little」:主観的

「little」は単に小さいという意味で使う言葉ではなく、話し手の主観が入った言葉で、「小さい+感情」というニュアンスで使われます。「little」には「小さくてかわいい」「弱くてかわいい」などの感情的なものを含んだ言葉です。そのため、「little」は単に小さいというのでなく「かわいい」「若い」「器量が小さい」などの意味を含んでいます。

1. a little dog(小さな犬):かわいいの意を含む
2. a little man(小さい男):器量が小さいの意を含む
3. my little sister(私の妹):若いの意を含む

\次のページで「「small」と「little」を使った例文」を解説!/

「small」と「little」を使った例文

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次に「small」と「little」を使った例文でニュアンスの違いを確認していきます。

1. あの小さい車を見て。
・Look at that small car.
・Look at that little car.

2. かれは小さな家を買った。
・He bought a small house.
・He bought a little house.

1の文で「small」を使うときは単に小さいサイズの小型車を表したいときで、「little」を使うときは話し手の車に対する「愛着がある」のような感情を含むと捉えるとよいでしょう。2の文の「small」は1と同じで単にサイズが小さい家という意味で使っていますが、「little」を使うときは「かわいらしい小さな家」のように感情を含んだ表現となります。

「small」と「little」の使い分けが必要なケースは?

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「small」も「little」も「小さい」という意味ですが、使い分けが必要なケースが多くみられます。では、どのような場合に使い分けが必要なのかを詳しく見ていきましょう。

「small」を使うケース

では、「small」を使うケースを見ていきましょう。

\次のページで「「little」を使うケース」を解説!/

1. 数量や金額を表す単語を修飾する場合。
Only a small number of people visit this place.(少数の人しかこの場所を訪れない。)
I have a small amount of money now.(今少しお金がある。)

2. 名詞を修飾しない場合。
This dress is too small for me.(このドレスは私には小さすぎる。)
(誤)This dress is too little for me.

3. 慣用表現
(例)It's a small world.世間は狭いね。

「little」を使うケース

次に「little」を使うケースを見ていきましょう。

1. 不可算名詞の量を表す場合。
There is little water  in the glass.(コップに水がほとんど残ってない。)
(誤)There is small water in the glass.

2. 年下の兄弟姉妹を表す場合(年齢が若いことを表しているため)。
He is my little brother.(彼が私の弟だ。)

3. 慣用表現。
(例)A little bird told me you came back to Japan.(小耳にはさんだんだけど帰国したんだって)

「small」と「little」の違いは主観が入るかどうか

「小さい」という意味の「small」と「little」は主観が入るかどうかの違いです。「small」は客観的で物理的なサイズのことを示しており、他と比べた相対的なサイズが小さいことを表しています。一方、「little」は主観的で感情的なニュアンスを含んでおり、「かわいらしい」「若い」「器量が小さい」などの主観的感情(肯定的か否定的かを問わず)も同時に示す単語です。

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簡単で分かりやすい「small」と「little」の違い!同じ「小さい」なのに何が違う?ニュアンスや使い方も元塾講師が詳しく解説!

この記事では「small」と「little」の違いをみていきます。どちらも中学で学ぶ単語ですが、どんな使い分けをしているのかわかるか?「小さい」という意味なのにどんな違いがあるのでしょうか。ニュアンスの違いや使い方、文法上の注意点などを元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「small」と「little」の違い

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中学で学んだ「small」と「little」ですが、どちらも「小さい」という意味です。しかし、同じ意味ではありますが、そのニュアンスは違っているため、使い分けが必要となります。まずは、ニュアンスの違いを中心に「small」と「little」の違いを見ていきましょう。

「small」:客観的

「small」は単にサイズが小さいことを表し、何かと比べて相対的にサイズが小さいと客観的事実を述べる場合に使う言葉です。bigやlargeの反対語として使われる言葉で、家や部屋などに対して使う場合は「狭い」と訳すことができます。また、目に見えないものに対しても使うことができる言葉です。

1. a small dog(小さい犬):ほかの犬と比べてサイズが小さい
2. a small room(狭い部屋):他の部屋と比べて狭い
3. a small voice(小さい声):他の人と比べて声が小さい(目に見えない)

「little」:主観的

「little」は単に小さいという意味で使う言葉ではなく、話し手の主観が入った言葉で、「小さい+感情」というニュアンスで使われます。「little」には「小さくてかわいい」「弱くてかわいい」などの感情的なものを含んだ言葉です。そのため、「little」は単に小さいというのでなく「かわいい」「若い」「器量が小さい」などの意味を含んでいます。

1. a little dog(小さな犬):かわいいの意を含む
2. a little man(小さい男):器量が小さいの意を含む
3. my little sister(私の妹):若いの意を含む

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