
簡単に分かる「快速」と「急行」の違い!どっちが速い?鉄道大好き院卒日本語教師が分かりやすく解説
今回は、その中でも特にややこしい「快速」と「急行」にスポットを当てていく。この2つは本当にややこしのです。
その「快速」と「急行」の違いについて、鉄道大好きな日本語教師”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で働く日本語教師。かつては関東や関西の鉄道を頻繁に利用していた鉄道ファンの一面もあり。それらの経験と趣味を活かし、「快速」と「急行」の違いについて分かりやすく解説していく。
電車の種別ってどんなものがある?

image by iStockphoto
「普通 東京行き」「急行 なんば行き」「快速 西馬込行き」…の「普通」「急行」「快速」は、「種別」と呼ばれています。この「種別」によって列車の停車する駅が異なるのです。まずはそんな列車の種別についておさらいしていきましょう。
「普通」「特急」「準急」「快速」「急行」
列車の種別は鉄道会社によっても異なりますが、数多くの種類が存在しています。原則として全駅に停車する種別は「普通」「各駅停車」です。そして、特に停車する駅が少ない列車の種別は「特急」や「快速特急」などですね。
この「普通」「各駅停車」~「特急」「快速特急」の間にも、鉄道会社にもよりますが様々な種別が存在します。「準急」や「区急」など、そして今回のテーマである「快速」と「急行」もこの間に存在しているのです。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単に分かる!「特急」と「急行」の違いとは?「快速」などとの違いも鉄道好き日本語教師が分かりやすく解説
JRの「快速」と「急行」の違い
Himeji-Higashi11184 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
ここからは、JRと私鉄(JR以外の鉄道会社)に分けて解説をしていきます。JRと私鉄では、鉄道の種別の運行形態が異なるためです。まずは、JRの「快速」と「急行」の違いを見ていきましょう。
「快速」:通常運賃だけで乗車でき、一部の駅を通過
JRの「快速」は、原則通常運賃だけで乗車ができる、一部の駅を通過する種別のことです。特急券など特別な乗車券の購入は基本的に必要ありません。ただ、一部の車両で実施されている座席指定サービスやグリーン車を利用する場合のみ別料金がかかりますね。なお、「快速」よりもさらに停車駅の少ない原則通常運賃だけで乗車できる種別として、「新快速」や「特快」「通勤快速」などの派生種別があります。
JRの場合、「特急」に乗る場合は通常運賃とは別に必ず特急券を購入する必要があるのです。「快速」とその派生種別や全駅に止まる「普通」は、この特急券は必要ありません。
「急行」:定期運行されていない
現在、JRでは「急行」は定期運行されていません。臨時の「急行」が稀に運行されるのみです。考えてみれば「快速」や「新快速」「特快」という種別は聞くことがあっても、JRで「急行」という種別を聞いたことは、最近ではほとんどないのではないでしょうか。
JRの「急行」に乗車する場合は、通常運賃の他に急行料金を支払い、急行券を購入する必要があります。ただ、同じく別料金が必要な「特急」と比べると停車駅が多いのが特徴です。
私鉄の「快速」と「急行」の違い
MaedaAkihiko – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
次に、私鉄の「快速」と「急行」を見ていきましょう。私鉄はJRに比べて種別が豊富な場合があります。そして、「快速」や「急行」の位置づけの仕方もJRとは異なっていますね。ここで確認していきましょう!
\次のページで「「快速」も「急行」も通常運賃だけで乗車可能!」を解説!/