
簡単でわかりやすい!研削と研磨の違いとは?読み方や漢字の意味も現役塾講師がわかりやすく解説

ライター/空野きのこ
大学在学中から文学・国文法や教育について本格的に学び、現在は小中学生に勉強を教えている講師。その知識と経験を活かし、言葉の雑学を中心に分かりやすく解説していく。
研削は「けんさく」、研磨は「けんま」と読む!

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「研削」と「研磨」の違いを説明する前に、まずはそれぞれの漢字の読み方について説明しましょう。「研削」は「けんさく」と読み、「研磨」は「けんま」と読みます。
研削と研磨の違いをざっくり説明
つぎに、「研削」と「研磨」の違いについて説明しましょう。おおまかに言うと、「研削」が金属などを決められたサイズや寸法に合わせるため、精密に削ることを意味するのに対し、「研磨」とは、金属などの表面を仕上げに奇麗にみがくことを意味するという違いがあります。
ただし、特に「研削」は一般的とは言えない言葉であり、これらの言葉が使われる金属加工の現場でさえ、業者によっては定義や使い方が違ったりする場合があることに注意が必要です。
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研削と研磨の漢字を説明
さきほど、「研削」が金属などを決められたサイズや寸法に合わせるために削ることで、「研磨」は表面をきれいに磨いて仕上げることだと説明しましたが、ここからは、それぞれの言葉の理解を深めるために、「研削」と「研磨」に使われている漢字について説明していきたいと思います。
「研」は石を同じ高さに「とぐ」こと

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まずは両方に使われている「研」について説明しましょう。「研」という漢字といえばまず「研究」という単語が思い浮かぶ、という方も多いかと思いますが、「研」一字では「研ぐ(とぐ)」という意味で、「研究」とは、一つのことを研ぎ澄ますように突き詰めて究めることを言うのです。
「研」という字はもともとは「硏」という字だったのが簡略化されたもので、成り立ちとしては、右の「幵」は「二つのものの高さをそろえる」ということを表し、石へんが使われていることから、石を平らにとぐ様子、あるいは石で磨いてものの表面をきれいにする様子をあらわしているのではないかなどと考えられています。
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