
簡単でわかりやすい!サンローランとイブサンローランの違いとは?名前の意味や由来・取扱商品も雑学好きライターが詳しく解説
サンローランとイブサンローランの違いを理解するには、その歴史から見ていく必要がある。雑学好きライター・ねぼけねこと一緒に解説していきます。

ライター/ねぼけねこ
法学部出身。某大組織での文書作成・広報部門での業務に10年以上従事し、IT・プログラミング分野の歴史にも詳しい。
サンローランとイブサンローランの違いとは?
サンローランとイブサンローランは「サン・ローラン・パリ」というブランドの一部門で、それぞれ扱っている商品が異なります。詳しくは後述しますが、具体的にはサンローランはバッグなどの小物を扱うライン、そしてイブサンローランはコスメや香水ラインを扱うラインです。
つまり、一つの企業の中にアパレル部門のサンローランとコスメ部門のイブサンローランが存在していると言えます。両者は別々のブランドのように感じられますが、実際には同じ企業であり、同じブランドなのです。
また、それぞれロゴも異なっています。「YSL」という縦長にデザインされたロゴはイブサンローランを象徴しており、「カサンドラ」とも呼ばれることも。一方で、サンローランのロゴは「YSL」と「SAINT LAURENT PARIS」の2種類があります。
サンローランとは?

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もともと「サンローラン」は、イヴ・サンローランという人物が創業したファッションブランドのアパレル部門を、エディ・スリマンという人物が改名したものです。
21歳でクリスチャン・ディオールの主任デザイナーに就任していたイヴ・サンローラン。彼は1961年にオートクチュールブランド「イブサンローラン」を立ち上げました。
そしてエディ・リスマンが、後年にファッションブランドのラインだけを「サンローラン」と改名。その後も現代の流行の最先端ともいえるスタイリッシュなデザインを多く生み出しています。
イブサンローランとは?
「イブサンローラン」は、先述した通りイヴ・サンローランが1961年に立ち上げたオートクチュールブランドです。「サンローラン」が別ラインとなる前から、イブサンローランはイブサンローランとしてさまざまなアイテムを世に送り出していました。
そしてアパレルラインがサンローランとして分かれると、イブサンローランはコスメ・香水ラインという位置づけになります。モダンとクラシックの融合を追求するスタイルで、高級感あふれるデザイン性を持つアイテムを次々に生み出していきました。
身につける人に大胆さと自信、エレガントなイメージやセンシュアルな魅力を与えてくれる点が大きな魅力とされています。
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サンローランとイブサンローランの代表的な商品は?
サンローランとイブサンローラン、双方の現在の最大の違いは、扱うアイテムの種類です。サンローランは前述の通りアパレル部門としてスタートしたので、その代表的な商品はバッグや靴、アクセサリーなどになります。一方、コスメ部門であるイブサンローランの代表的な商品は、香水や化粧品です。
イブサンローラン時代のアパレルアイテムは高級感漂う気品にあふれたデザインでしたが、アパレル部門がサンローランに分かれてからは、よりクールな印象を与える仕上がりが多くなりました。
サンローランへの分離を行ったエディ・リスマンは、YSLロゴの廃止(のちに復活)やブランドシグネイチャーの一新など、大胆なデザイン変革を行っています。
彼の改革には非難もありましたが、これによってサンローランは多くの新規ファンを獲得し、ファッション界での存在感を強めました。現在も、サンローランはファッション業界で不動の地位を占めるブランドです。
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