

ライター/スズキアユミ
食べることが大好きな主婦ライター。週に2回は外食を楽しみ、近隣のお店を開拓している。高級料理よりも庶民派の手軽なものが好み。
スコーンとビスケットの違いは4つ!

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スコーンとビスケットはどちらもパンのような見た目の焼き菓子で、表面はサクサク、中はしっとりとした食べ物です。専門用語では「速成パン」の一種とされており、イースト菌による発酵ではなく膨張剤の力を利用して膨らませるパンことなのだとか。少し見ただけでは見分けがつかないこともありますが、細かく確認すると大きく4つの違いがありました。
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1.食べられている国が違う!
1つ目の違いは食べられている国です。スコーンはスコットランド発祥で、イギリス全土で食べられている定番のお菓子。一方のビスケットはアメリカ全土で食べられているものです。日本でビスケットと聞くと、クッキーに似たお菓子を想像する場合が多いかもしれませんが、アメリカでビスケットといえば速成パンのタイプのことを指します。
2.材料が違う!

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2つ目の違いは材料です。レシピによって多少異なりますが、スコーンとビスケットの材料とはおおむね以下のとおり。卵と砂糖はスコーンにしか使わず、ビスケットは油脂の種類を変更できます。メインの粉は、どちらも小麦粉や大麦粉、オートミールなどを好みに応じて使用します。
・スコーンの材料:メインの粉・バター・ベーキングパウダー・砂糖・牛乳・卵
・ビスケットの材料:メインの粉・バターかショートニング・ベーキングパウダー・牛乳
3.甘さが違う!
3つ目の違いは甘さです。甘さの違いは砂糖の有無によるもので、砂糖を使用するスコーンは甘く、砂糖を使用しないビスケットは甘くありません。ただし、スコーンが甘いといってもケーキやシロップのように甘いわけではなく、次で解説する食べ方に合った甘さに仕上がっています。
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4.食べ方が違う!
4つ目の違いは食べ方。イギリスではお茶の時間にスコーンと紅茶を一緒に食べる「クリームティー」と呼ばれる習慣があります。スコーンを焼いたときにできる「狼の口」と呼ばれる割れ目から横に割り、ジャムとクロテッドクリームをたっぷり付けるのが常識。
一方のビスケットは、アメリカで朝食時に食べられるほか、料理の一部としても使用されます。ビスケットを横半分に切り、野菜やハムを挟んでハンバーガーのようにして食べることも。グレイビーソースやメープルシロップなどのソースがかけられていることも多くあります。
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スコーン・ビスケットは国によってどう違う?

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ここまで、スコーンはイギリスの食べ物、ビスケットはアメリカの食べ物としてご紹介してきましたが、なにもその国だけで食べられているわけではありません。食文化は国をまたいで広がり、それと同時に食べ物としての特徴にも違いが見られるようになりました。
\次のページで「イギリスとアメリカのスコーンの違い」を解説!/