この記事ではベビーパウダーとシッカロールの違いについてみていきます。どちらも白く細かいパウダーで、赤ちゃんのおむつかぶれやあせもを予防するのに使われるイメージがあるな。違いは製造会社によるようですが、細かいところはよく分かっていないようです。
今回はそんなサラサラ肌を保つためのアイテムの違いを、肌が弱くて汗のかぶれに悩む海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

小さい頃から夏場のあせもに悩み、シッカロールやベビーパウダーが欠かせない文学部卒ライター。

ベビーパウダーとシッカロールの違いとは?

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ベビーパウダーもシッカロールも白い粒子の細かいパウダーが使われていて、「大して変わりはないのでは」と感じる方が大多数でしょう。実は、シッカロールもベビーパウダーの一種和光堂から出されているベビーパウダーの商品名として、シッカロールという名前が使われているだけにすぎません。

ベビーパウダー:主に赤ちゃんのスキンケアに使用

ベビーパウダーは、赤ちゃんのあせもを防ぐために肌につけるスキンケア用パウダー。赤ちゃん以外でも使え、介護でおむつなどのベタつきを抑えるために大人が使っても構いません。肌を整えるために、メイクの仕上げに顔に塗ることもできます。おでこにつけると前髪がくっついて、ヘアスタイルが乱れるのを防ぐこともできますよ。

シッカロール:和光堂のベビーパウダー

シッカロールとは、赤ちゃん用のケア用品を販売している和光堂のスキンケアパウダー。歴史は意外と古く、1906年(明治39年)から販売されました。汗をかきやすい赤ちゃんのおむつかぶれやあせもを防ぐために作られたということです。パウダーが汗を蒸発しやすくして、肌につけるとさらさらした感じになります。

現在は赤ちゃんだけでなく、大人やシニア層まで使えますよ。お風呂上がりやシャワーの後のベタつきを除いたり、スポーツ後の汗によるムレなどを防いだりできます。男性のひげそり後の肌を整えることも可能ですし、脂性肌のTゾーンの油浮きを抑えてメイクが崩れにくくなるということです。

現在、和光堂には3種類のシッカロールがあります。

1.シッカロールナチュラル…コーンスターチパウダーで植物由来の原料を使いたい方向け。パウダーの粒子が丸くなめらか。潤い成分入りで紅茶の香り。

2.シッカロール・ハイ…タルクパウダー。さらさらした清涼感のある使い心地。昔ながらのヘリオトロープの香り。赤ちゃんから大人までファミリーで使える。

3.シッカロールキュア…あせもを防ぎ肌を整える成分、潤い成分入り。無香料。敏感肌用のパフが付き、赤ちゃんや肌の弱い人のスキンケア向き。

シッカロールが天花粉とも呼ばれる理由とは?

シニア層の中には、シッカロールを「天花粉・天瓜粉」(てんかふん)と呼ぶこともあったようです。天花粉とは、黄烏瓜(きからすうり)の根からとったでんぷんのこと。

白いパウダーで、汗知らずといわれあせもを予防するために子供の肌に手で塗り広げるように使われました。江戸時代の育児書『小児必用養育草』にも記載があったそうです。シッカロールと形も働きも似ているため、天花粉と呼ばれたのかもしれません。

\次のページで「ベビーパウダーやシッカロールの原料」を解説!/

ベビーパウダーやシッカロールの原料

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ベビーパウダーの原料には、大きく分けて鉱物由来のものと植物由来のものに分かれます。それぞれについてみていきましょう。

1.タルク:鉱物

タルクは鉱物の一種。化粧品のファンデーションやフェイスパウダーにも含まれる成分です。肌をなめらかに整えて、汗や皮脂以外にも嫌なニオイを吸着することから日焼け止めや制汗剤にも含まれています。肌への刺激も少ないということです。

2.コーンスターチ:とうもろこし由来

コーンスターチはトウモロコシ由来のでんぶん。料理の時に使ったことがあるという方もいるのでは。ベビーパウダーに使うコーンスターチは、鉱物よりも粒が丸くて細かく、吸水性がタルクよりもあり、より刺激が少ないと言われています。

タルク入りのベビーパウダーが発売中止になった理由とは?

海外ではベビーパウダーに含まれているタルクに、アスベストが入っているという検査結果が出ました。アスベストは石綿ともいわれ、吸うと中皮腫というがんの原因になるとのこと。人体への危険を考えて、タルク入りのベビーパウダーが発売中止となり、コーンスターチを原料にしたものに切り替えられています。

日本では、タルクを使ったベビーパウダーからアスベストは検出されませんでした。したがって、そのままタルク入りのものも販売されています。

\次のページで「ベビーパウダーの種類」を解説!/

ベビーパウダーの種類

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ベビーパウダーにはどのような種類があるのでしょうか。主なものを3つ紹介します。

1.パウダー:手やパフで伸ばす

もともと販売されていた形に近いもので、パウダー状のものが丸い容器に入っています。適量を手に取ったり、パフに取ったりして手で伸ばしてもOK。広い範囲に簡単に塗り広げられるのがメリットです。

容量も多く、気軽に使えることから家族全員で使うのに向いているでしょう。ただ、粉とびがするので、勢いよく開けたり閉めたりしないように注意が必要です。周囲が汚れる恐れがあります。

2.プレストタイプ:持ち歩きに便利

プレストタイプは、しっかりと容器に固められたタイプ。専用のパフに取って、肌の上にすべらせるように使います。持ち歩きをしても、粉とびせずに外でも使いやすいでしょう。個々に自分用のパフを用意するのが衛生的でおすすめです。初めてベビーパウダーを利用する方にも使いやすいでしょう。

デメリットとしては、パフの管理が面倒なところです。手洗いできれいに洗えます。できれば、乾かす時間を考えて、洗い替えに2~3枚用意したほうが良いかもしれません。また、背中などの広い範囲に塗りたい場合は、何度もパフに取らなくてはいけないので、手間がかかることがあります。

3.ボトルタイプ:逆さにして手に取る

数は少ないですが、プラスチック製などのボトル状の容器に入っているベビーパウダーもあります。縦型で保管をするにも場所を取ることもありません。使う時に逆さにして手に取って広げます。

ただ、逆さにして手に取らなくてはいけないのでつい出しすぎる、上下を振って混ぜる時にふたがゆるんでしまって吹きこぼれるなどのデメリットも。あまりベビーパウダーを使い慣れていない方には難しいかもしれません。

ベビーパウダーは赤ちゃんのスキンケア用パウダー・シッカロールは和光堂のベビーパウダー

ベビーパウダーは主に赤ちゃんのスキンケア用に使うパウダーのこと。シッカロールもベビーパウダーの一種です。しかし、国内で初のベビーパウダーを製造した和光堂で商標登録がされているので、他のメーカーのベビーパウダーには使えません。

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雑学

簡単で分かりやすいベビーパウダーとシッカロールの違い!原料や種類も文学部卒ライターが詳しく解説

この記事ではベビーパウダーとシッカロールの違いについてみていきます。どちらも白く細かいパウダーで、赤ちゃんのおむつかぶれやあせもを予防するのに使われるイメージがあるな。違いは製造会社によるようですが、細かいところはよく分かっていないようです。
今回はそんなサラサラ肌を保つためのアイテムの違いを、肌が弱くて汗のかぶれに悩む海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

小さい頃から夏場のあせもに悩み、シッカロールやベビーパウダーが欠かせない文学部卒ライター。

ベビーパウダーとシッカロールの違いとは?

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ベビーパウダーもシッカロールも白い粒子の細かいパウダーが使われていて、「大して変わりはないのでは」と感じる方が大多数でしょう。実は、シッカロールもベビーパウダーの一種和光堂から出されているベビーパウダーの商品名として、シッカロールという名前が使われているだけにすぎません。

ベビーパウダー:主に赤ちゃんのスキンケアに使用

ベビーパウダーは、赤ちゃんのあせもを防ぐために肌につけるスキンケア用パウダー。赤ちゃん以外でも使え、介護でおむつなどのベタつきを抑えるために大人が使っても構いません。肌を整えるために、メイクの仕上げに顔に塗ることもできます。おでこにつけると前髪がくっついて、ヘアスタイルが乱れるのを防ぐこともできますよ。

シッカロール:和光堂のベビーパウダー

シッカロールとは、赤ちゃん用のケア用品を販売している和光堂のスキンケアパウダー。歴史は意外と古く、1906年(明治39年)から販売されました。汗をかきやすい赤ちゃんのおむつかぶれやあせもを防ぐために作られたということです。パウダーが汗を蒸発しやすくして、肌につけるとさらさらした感じになります。

現在は赤ちゃんだけでなく、大人やシニア層まで使えますよ。お風呂上がりやシャワーの後のベタつきを除いたり、スポーツ後の汗によるムレなどを防いだりできます。男性のひげそり後の肌を整えることも可能ですし、脂性肌のTゾーンの油浮きを抑えてメイクが崩れにくくなるということです。

現在、和光堂には3種類のシッカロールがあります。

1.シッカロールナチュラル…コーンスターチパウダーで植物由来の原料を使いたい方向け。パウダーの粒子が丸くなめらか。潤い成分入りで紅茶の香り。

2.シッカロール・ハイ…タルクパウダー。さらさらした清涼感のある使い心地。昔ながらのヘリオトロープの香り。赤ちゃんから大人までファミリーで使える。

3.シッカロールキュア…あせもを防ぎ肌を整える成分、潤い成分入り。無香料。敏感肌用のパフが付き、赤ちゃんや肌の弱い人のスキンケア向き。

シッカロールが天花粉とも呼ばれる理由とは?

シニア層の中には、シッカロールを「天花粉・天瓜粉」(てんかふん)と呼ぶこともあったようです。天花粉とは、黄烏瓜(きからすうり)の根からとったでんぷんのこと。

白いパウダーで、汗知らずといわれあせもを予防するために子供の肌に手で塗り広げるように使われました。江戸時代の育児書『小児必用養育草』にも記載があったそうです。シッカロールと形も働きも似ているため、天花粉と呼ばれたのかもしれません。

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