今回は関西弁について解説していきます。関西弁は日本の関西地方で話される方言の1つで、独特な言い回しやイントネーションが特徴です。日本語を学ぶ外国人にとっても、興味深い方言の1つですね。言葉を理解することで、関西地方の文化や生活を知ることができるでしょう。今回はそんな関西弁の魅力を、文法や使い方を確認しつつ、関西人ライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

大阪出身の文学部卒ライター。「遠慮のかたまり」が関西弁だと知って、とても驚いた経験がある。今回はそんな経験をもとにわかりやすく解説していく。

1.イントネーションの違い

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関西弁には独特のイントネーションやアクセントがあります。標準語の人と話すと、その違いは一目瞭然。規則性があるわけではなく、言葉によってイントネーションが違っています。ですので、習得したい人にとってはなかなか難易度が高いのではないでしょうか。以下に例をまとめてみました。

・おはよう
→標準語 発音は一定
 関西弁「よ」にアクセント
・ありがとう
→標準語「り」にアクセント
 関西弁「とう」にアクセント
・橋
→標準語「し」にアクセント
 関西弁「は」にアクセント
・箸
→標準語「は」にアクセント
 関西弁「し」にアクセント
・ファミマ
→標準語「マ」にアクセントまたはアクセントをつけない
 関西弁「ミ」にアクセント
・バナナ
→標準語「バ」にアクセント
 関西弁 真ん中の「ナ」にアクセント

2.語尾の違い

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関西弁は語尾にも大きな違いがあります。「〜やねん」や「〜やん」が有名ですが、敬語の語尾にも違いがあるのはご存知でしょうか。以下に例文とともにまとめてみました。

\次のページで「3.言葉の違い」を解説!/

・ねん
何してるの→何してんねん
・やで
好きだよ→好きやで
・やん
最高だよね→最高やん
・てん
寝てたよ→寝ててん
・へん
してないよ→してへん
・してはる(目上の人の話をするときなど)
出勤されている→出勤してはる

3.言葉の違い

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関西人が他の地方に行くと「これって関西弁だったの!?」と驚く言葉がたくさんあります。「マクドナルド」を「マクド」と呼ぶのは有名ですが、他にはどのような言葉があるのでしょうか。関西弁独特の表現で、他の地方では通じない言葉を以下にまとめてみました。

・モータープール
→「駐車場」のこと。正式な英語でもないため、関西独特の表現だと思われます。
・めばちこ
→「ものもらい」のこと。関西では「めばちこ」と言いますが、四国や中国地方では「めぼ」北海道では「めっぱ」と呼ぶなど、地域によって様々です。
・行きしな
→「行くとき」のこと。「帰るとき」は「帰りしな」と言います。
・くくる
→「結ぶ」という意味の方言。「髪をくくる」などで使われます。
・さら、さらぴん
→「未使用・新品」という意味。「まっさら」が由来と言われています。
・素うどん
→「かけうどん」のこと。具のないうどんのことを指します。
・つきだし
→居酒屋などで提供される「お通し」のこと。最初に出てくる料理のことですね。

\次のページで「関西弁には種類がある!?」を解説!/

関西弁には種類がある!?

関西弁は大阪を中心にした方言ですが、実は関西の他の地域では少し違った表現をする場合もあります。それらの特徴をみていきましょう。

1.京都弁

京都で話される言葉で、丁寧で柔らかい口調が特徴的です。舞妓さんが可愛らしく話しているイメージがありますよね。語尾に「〜はる」をつけて「行かはる」など、スローペースで上品な方言です。語尾を伸ばす話し方も特徴的で、「手」は「てー」「目」は「めー」など、まさに「はんなり(まったりとした)」話し方ですね。

2.神戸弁

兵庫県の神戸市周辺で話されます。語尾を伸ばし、ゆっくりとした話し方が特徴的です。「今何してる?」を「今何しとぉ?」など可愛らしい話し方をします。「すごく」という意味の「ばり」もよく使うのですが(ばり楽しい!など)、若い人も使っているイメージがありますよね。神戸では若者言葉ではなく方言として「ばり」が使われています。

3.奈良弁

奈良で話される言葉で、「大和弁(やまとべん)」と呼ばれることもあります。「そうですよ」を「そうやよ」など、のんびりとした話し方です。大阪だと「そうやねん」「そうやで」になるので、大阪より優しい印象を受けますね。

4.和歌山弁

和歌山で話される方言で、「紀州弁(きしゅうべん)」とも呼ばれます。聞き慣れていない人は、少し強めに聞こえるかもしれません。「ザ行」が苦手と言われていて、「ぞうきん」が「どうきん」「銅像」が「どうどう」など、「ザ行」が「ダ行」に変わります。

方言にはその土地の魅力がある!

ここまで関西弁について解説してきました。方言は地域によって異なり、標準語との違いも大きくありますが、それぞれの言葉にはその土地ならではの味わいや魅力があります。今回は関西弁の元気で明るい、良い魅力を知ってもらえたのではないでしょうか。関西に行くときや関西人とお話しするときなど、参考にしていただければ嬉しいです。

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雑学

簡単でわかりやすい!関西弁のアクセントや語尾の違い!関西弁には種類がある?関西人ライターが詳しく解説

今回は関西弁について解説していきます。関西弁は日本の関西地方で話される方言の1つで、独特な言い回しやイントネーションが特徴です。日本語を学ぶ外国人にとっても、興味深い方言の1つですね。言葉を理解することで、関西地方の文化や生活を知ることができるでしょう。今回はそんな関西弁の魅力を、文法や使い方を確認しつつ、関西人ライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

大阪出身の文学部卒ライター。「遠慮のかたまり」が関西弁だと知って、とても驚いた経験がある。今回はそんな経験をもとにわかりやすく解説していく。

1.イントネーションの違い

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関西弁には独特のイントネーションやアクセントがあります。標準語の人と話すと、その違いは一目瞭然。規則性があるわけではなく、言葉によってイントネーションが違っています。ですので、習得したい人にとってはなかなか難易度が高いのではないでしょうか。以下に例をまとめてみました。

・おはよう
→標準語 発音は一定
 関西弁「よ」にアクセント
・ありがとう
→標準語「り」にアクセント
 関西弁「とう」にアクセント
・橋
→標準語「し」にアクセント
 関西弁「は」にアクセント
・箸
→標準語「は」にアクセント
 関西弁「し」にアクセント
・ファミマ
→標準語「マ」にアクセントまたはアクセントをつけない
 関西弁「ミ」にアクセント
・バナナ
→標準語「バ」にアクセント
 関西弁 真ん中の「ナ」にアクセント

2.語尾の違い

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関西弁は語尾にも大きな違いがあります。「〜やねん」や「〜やん」が有名ですが、敬語の語尾にも違いがあるのはご存知でしょうか。以下に例文とともにまとめてみました。

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