この記事ではカミツレとカモミールの違いについてみていきます。黄色の花芯に白い花びらの花や、香りの良いハーブティーや入浴剤としての利用を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。2つの言葉を調べてみると、国別や学名からいろいろな読み方があるみたいです。
今回は言葉の違いについて、ハーブティー好きの文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

疲れたときに、アロマオイルやハーブティーでほっと一息くつろいでみたい文学部卒ライター。

カミツレとカモミールの違いとは?

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カミツレもカモミールも植物の名前。両方とも白いマーガレットのような花の形で、りんごのような香りがします。アロマオイルで部屋のフレグランスなどに利用されていることも多いですが、果たしてどのような違いがあるのでしょうか。

実はこの2つはキク目キク科の同じ植物を表す外来語。違う国の言葉が日本語化しただけなのです。それぞれどこの国の言葉であるのか、由来をみていきましょう。

1.カミツレ:オランダ語が日本語に変化

「カミツレ」はオランダ語の植物名が変化したもの。”kamille”(カーミレ)の綴りに「加密列」や「加密爾列」といった字を当てて「カミッレ」と読み、音が変化して「カミツレ」となったのではないかといわれています。他にオランダ語から変化したものに「カミルレ」も。こちらのほうが、オランダ語に近い読み方です。

2.カモミール:英語やフランス語が日本語化

「カモミール」とは、英語の"chamomile"(カモマイル)やフランス語の”camomille”(カモミーユ)が日本語に変化したもの。現在では「カミツレ」よりも「カモミール」のほうが商品名や材料名などの表記で多く使われている印象です。

カミツレ・カモミールの花言葉:逆境に耐える

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カミツレもカモミールももちろん花言葉は同じ「逆境に耐える」です。なぜかというと、踏みつけても枯れずに、かえって葉や花など植物全体から良い香りを放つことから。そのような姿に、苦難を強いられても負けずに耐え忍ぶ人をたとえたのかもしれません。

受験勉強や介護、育児、仕事疲れなど大変な状況の中で頑張っている人にプレゼントしたり、自分へのご褒美にするのもおすすめです。

\次のページで「カミツレやカモミールの種類と利用法」を解説!/

カミツレやカモミールの種類と利用法

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カミツレやカモミールには近縁種を含め、さまざまな種類があります。それぞれどのように使われているか確認してみましょう。ハーブティーや入浴剤などで使用したものは、土に埋めておくと発酵を促進させることから、土壌が良くなり植物が枯れるのを防ぐともいわれています。

1.ジャーマンカモミール:ハーブティー

ジャーマンカモミールは、黄色い花芯が上に盛り上がって、白い花びらが付いている形をしています。青りんごのような爽やかな香りで、花に苦味がありません。そのため、ハーブティーとして飲みやすいです。海外の民間療法で体を温めるといわれていて、冷えに悩んだり風邪をひいたりしたときにお湯に花を入れて飲まれているということ。

2.ローマンカモミール:グランドカバー・入浴剤

ローマンカモミールは、平たい黄色い花芯の周りに白い花びらがつきます。ジャーマンカモミールとの違いは、真ん中の花芯がふくらんでいるかどうか。もしくは、ローマンカモミールのほうが背丈が低いです。

ローマンカモミールは葉にも花にも濃厚なりんごの香りがします。香りが強いですが、苦味もかなり強いのでハーブティーには向きません。香りを生かして入浴剤代わりにも。背丈が低く地面に這うように生え、踏むたびに香りが楽しめるので、空いている土地に植物を植えるグランドカバーにするのにも向いています。

3.その他のカミツレ・カモミール:観賞用・染色用

カモミール・カミツレの近縁種ではありますが、名前に入っているものも。ダブルフラワーカモミールイヌカミツレは香りがほとんどありませんが、八重咲きの美しい花が咲きます。どちらかというと、観賞用で人の目を楽しませてくれるようですね。

ダイヤーズカモミール(和名:コウヤカミツレ)は、夏の時期に黄色い花が咲く近縁種。園芸で鑑賞する他に、黄色を生かして染色用としても使えます。

カミツレはオランダ語・カモミールは英語やフランス語由来の和名

カミツレとカモミールの違いは、元々の国の言葉が異なるだけ。カミツレはオランダ語に由来する和名で、カモミールは英語やフランス語が日本語化したものです。両者は同じ植物を指しています。ただ、現在ではカミツレよりもカモミールのほうが使われる傾向にあるようです。

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雑学

簡単でわかりやすいカミツレとカモミールの違い!由来や種類・利用法も文学部卒ライターが解説

この記事ではカミツレとカモミールの違いについてみていきます。黄色の花芯に白い花びらの花や、香りの良いハーブティーや入浴剤としての利用を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。2つの言葉を調べてみると、国別や学名からいろいろな読み方があるみたいです。
今回は言葉の違いについて、ハーブティー好きの文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

疲れたときに、アロマオイルやハーブティーでほっと一息くつろいでみたい文学部卒ライター。

カミツレとカモミールの違いとは?

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カミツレもカモミールも植物の名前。両方とも白いマーガレットのような花の形で、りんごのような香りがします。アロマオイルで部屋のフレグランスなどに利用されていることも多いですが、果たしてどのような違いがあるのでしょうか。

実はこの2つはキク目キク科の同じ植物を表す外来語。違う国の言葉が日本語化しただけなのです。それぞれどこの国の言葉であるのか、由来をみていきましょう。

1.カミツレ:オランダ語が日本語に変化

「カミツレ」はオランダ語の植物名が変化したもの。”kamille”(カーミレ)の綴りに「加密列」や「加密爾列」といった字を当てて「カミッレ」と読み、音が変化して「カミツレ」となったのではないかといわれています。他にオランダ語から変化したものに「カミルレ」も。こちらのほうが、オランダ語に近い読み方です。

2.カモミール:英語やフランス語が日本語化

「カモミール」とは、英語の”chamomile“(カモマイル)やフランス語の”camomille”(カモミーユ)が日本語に変化したもの。現在では「カミツレ」よりも「カモミール」のほうが商品名や材料名などの表記で多く使われている印象です。

カミツレ・カモミールの花言葉:逆境に耐える

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カミツレもカモミールももちろん花言葉は同じ「逆境に耐える」です。なぜかというと、踏みつけても枯れずに、かえって葉や花など植物全体から良い香りを放つことから。そのような姿に、苦難を強いられても負けずに耐え忍ぶ人をたとえたのかもしれません。

受験勉強や介護、育児、仕事疲れなど大変な状況の中で頑張っている人にプレゼントしたり、自分へのご褒美にするのもおすすめです。

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