3分で簡単にわかるintとIntegerの違い!変換できる?プログラミングでの使い分けも現役エンジニアがわかりやすく解説
その中でも整数値を保持する変数型が「int」と「Integer」ですが、初心者だとこの2つの違いがわからないこともあるでしょう。
今回は「int」と「Integer」の違いについて、現役エンジニアおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
intとIntegerの違い
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プログラミングにおいて整数値を保持する変数型「int」と「Integer」。プログラミング言語によってはどちらか一方しか使えないものもあり、混同しがちな変数型と言えるでしょう。ここではまず「int」と「Integer」の違いについて解説していきます。
int:プリミティブ型
「int」は整数値を保持するプリミティブ型の変数型です。「プリミティブ(primitive)」とは「原始的」という意味。では何が「原始的」なのかというと、値をメモリに直接保存しているのです。例えば「int number」という変数を宣言すると、「number」という変数は常に設定値を持つことになります。
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Integer:オブジェクト型
「Integer」は整数値を保持するオブジェクト型(クラス型とも呼ばれる)の変数型です。「オブジェクト(object)」とは「対象」を意味します。
プリミティブ型との違いは、値をメモリに保存するのではなく、ヒープ領域に保存する点です。ヒープ領域とはデータの仮置き場と言える場所で、OSからソフトウェアに対して一定量与えられる領域。このヒープ領域の参照先アドレスを保持しているのがオブジェクト型です。
intとIntegerの特徴
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「int」と「integer」の変数型が違うことはおわかりいただけたと思います。では具体的にプログラミングにおいてはどのような差異が出てくるのでしょうか。ここでは「int」と「Integer」それぞれの特徴について解説していきます。
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