
糸静線は「線」、フォッサマグナは「面」
ここまで「糸静線」と「フォッサマグナ」の違い、なぜ「フォッサマグナ」が溝として扱われるのか、そして「西南日本」と「東北日本」の違いについて解説してきました。この記事を読む前よりも、日本の地理に興味が持てるようになったのではないでしょうか。
「糸静線」と「フォッサマグナ」が分断しているのは地質だけではありません。高い山々に分断されているので気候も違いますし分布する動植物も違います。当然住む人々の気質や文化も異なるのです。「糸静線」と「フォッサマグナ」は地質学的な境界線であるとともに、日本という国の多面性を象徴する存在だと言えるでしょう。