
その中でも苦みのあるビールとして人気なのが「ペールエール」と「IPA」です。
今回は「ペールエール」と「IPA」の違いについて、ビール好きライターおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。ビール検定という民間資格を受験するくらいのビール好き。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
ペールエールとIPAとは?

image by iStockphoto
日本では一般的なビールのスタイルは「ラガー」です。大手ビールメーカーの主力製品は「ラガー」となっており、スーパーやコンビニなどの小売店からレストランや居酒屋でもほぼ確実に販売されています。そんな「ラガー」大国日本で徐々に人気を集めているのが「ペールエール」と「IPA」です。ここではまず、ペールエールとIPAの特徴を解説していきます。
こちらの記事もおすすめ

【3分わかりやすく解説】今さら聞けないビールと発泡酒の違い!定義は何?味はどう違う?ビール好きライターが徹底わかりやすく解説!
どちらも上面発酵ビール
「ペールエール」と「IPA」はどちらも上面発酵ビールというジャンルに該当します。「ラガー」は下面発酵なので、製法がだいぶ違うんですね。下面発酵は低温・長期間発酵によりキレのある仕上がりですが、上面発酵ビールは高温・短期間発酵により芳醇な仕上がりになります。
パブ文化で愛されるペールエール
「ペールエール」はイギリスなどパブ文化のある国々で愛されているビールのスタイルです。テーブルが狭く、スタンディングスタイルの店も多いのがパブ。つまりパブは食事と一緒にビールを楽しむよりは、会話のついでにビールをたしなむ場所なのです。そのためビール単体の風味を味わえる「ペールエール」が好まれるようになりました。
逆に日本では居酒屋やレストランで食事と一緒に楽しむため「ラガー」のようなキレのあるビールが好まれているのです。
\次のページで「長期輸送の目的から生まれたIPA」を解説!/