酸味の強い黄色いフルーツと言えば「レモン」です。
しかし「レモン」に似たフルーツに「シトロン」というものもある。
今回は「レモン」と「シトロン」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

レモンとシトロンの違い

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酸味が強く、香りや酸味づけによく用いられるフルーツ「レモン」。ジュースやスイーツの隠し味に使われることもありますね。今や日本人の食生活に欠かせなくなった「レモン」ですが、「シトロン」という似たフルーツがあることを知っているでしょうか。ここでは「レモン」と「シトロン」の違いについて解説していきます。

レモン:紡錘形で強い酸味と爽やかな香りがある

「レモン」はミカン科ミカン属の常緑低木の一種です。「レモン」という名称は樹木およびその果実のことを指します。実は皆さんがイメージする黄色は完熟の色で、元々果皮の色は緑色です。果皮の表面はツルツルとしていて形は紡錘形、いわゆるラグビーボール型。漢字では「檸檬」と書く、強い酸味と爽やかな香りが特徴のフルーツです。

シトロン:レモンより一回り大きくデコボコしている

「シトロン」もミカン科ミカン属の常緑低木の一種です。「シトロン」という名称は樹木およびその果実のことを指します。「シトロン」は「レモン」の原種で類縁関係、つまり親戚なんです。「レモン」同様、緑色の果皮が完熟すると黄色くなり、紡錘形に成長します。「レモン」との違いは果皮がデコボコとしている点と、「レモン」よりも果実が一回り大きい点です。

「マルブシュカン」という別名もあり、漢字では「枸櫞(くえん)」と書きます。柑橘類に含まれる「クエン酸」という成分は「シトロン」の「枸櫞」に由来しているんです。

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フランス語では同じフルーツを指す

フランス語において「シトロン(citron)」は「レモン」のことを指すので要注意。フランス語で「シトロン」の意味で使われる言葉は「セドラ(cédrat)」です。なおドイツ語の「Zitrone(ツィトローネ)」やオランダ語の「citroen(シトロエン)」は、主に「レモン」を指します。

レモンとシトロンの歴史

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「レモン」と「シトロン」が類縁関係にあることはおわかりいただけたことでしょう。この2つのフルーツは主に酸味や香りを楽しむ、香酸柑橘類というカテゴリに属しています。香酸柑橘類の代表格「レモン」と「シトロン」は、どのようにして人類に受け入れられていったのでしょう。ここでは「レモン」と「シトロン」の歴史について解説していきます。

レモン:地中海沿岸と中東で栽培されていた

「レモンの原産地」はヒマラヤ東部、つまりインドの北東部あたりと言われています。「レモン」と言えばイタリアのシチリア島が有名ですよね。イタリアをはじめ地中海沿岸では古くから「レモン」が栽培されていました。しかし原種の「シトロン」と混同されており、確実に「レモン」を栽培していた時期の記録は曖昧です。

9世紀にはペルシアの書物にはっきりと「レモン」と「シトロン」が別々に栽培されていた記録があります。ペルシア文化を継承したイスラム帝国がシチリア島を征服した9世紀には、確実にシチリア島で「レモン」が栽培されていたとするのが通説です。

シトロン:実は日本在来種

「シトロン」の原産地はインド東部、ガンジス川上流の高地です。紀元前にはローマや中国に伝来しており、アメリカ大陸にはコロンブスが持ち込んだと言われています。

あまり馴染みがないかもしれませんが、実は「シトロン」は日本在来種でもあり、少なくとも江戸時代以前には伝わっていたことが記録により判明しているんです。主に九州南部の海岸地域などで栽培されています。

\次のページで「レモンとシトロンの使い方」を解説!/

レモンとシトロンの使い方

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「レモン」と「シトロン」が非常に長い間、人類と共存してきたことがおわかりいただけたと思います。だんだんとこの2つのフルーツを食べてみたい気持ちが湧いてきたのではないでしょうか。ここでは「レモン」と「シトロン」の使われ方を解説していきます。

レモン:生食してもOK

「レモン」は生食しても美味しいフルーツなので、そのまま食べてもOKです。すりおろすと薬味として、サラダや和え物、鍋物に大活躍。輪切りにしてうどんに添えるとサッパリ感を得ることができます。

果汁を絞ってカクテルやジュースにも使われますし、果皮は「レモンピール」としてスイーツに使われることも。蜂蜜や酢に漬けておくと手軽に長期保存できます。特に蜂蜜レモンは蜂蜜はエネルギー効率の良さとクエン酸の疲労回復効果の良い所取りができるおすすめ料理です。

シトロン:そのままでは使われない

「シトロン」は「レモン」より風味が強いこともあり、そのままでは生食には向きません。加工して食用にしたり、香料として使われます。またはクエン酸を抽出するために使われることも。果汁をジュースに使ったり、砂糖漬けにすることでスイーツに使ったりします。クセのある肉類と煮込むことで臭みをとることも可能。どちらかというと名脇役が似合うフルーツなんですね。

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レモンは生食用、シトロンは香りづけ

ここまで「レモン」と「シトロン」の違い、「レモン」と「シトロン」の歴史、そして両者がどのような使われ方をしているのかを解説してきました。類縁関係でありながらどちらも個性的なフルーツだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

香酸柑橘類の中で日本人が歴史的に一番深く関わってきたのは「ユズ」でしょう。その他には九州名産の「カボス」や四国名産の「スダチ」などが挙げられます。「レモン」や「シトロン」も、いつしか日本食の薬味の定番になるかもしれませんね。

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3分で簡単にわかるシトロンとレモンの違い!同じフルーツなの?特徴や使い方も雑学好きライターがわかりやすく解説

酸味の強い黄色いフルーツと言えば「レモン」です。
しかし「レモン」に似たフルーツに「シトロン」というものもある。
今回は「レモン」と「シトロン」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

レモンとシトロンの違い

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酸味が強く、香りや酸味づけによく用いられるフルーツ「レモン」。ジュースやスイーツの隠し味に使われることもありますね。今や日本人の食生活に欠かせなくなった「レモン」ですが、「シトロン」という似たフルーツがあることを知っているでしょうか。ここでは「レモン」と「シトロン」の違いについて解説していきます。

レモン:紡錘形で強い酸味と爽やかな香りがある

「レモン」はミカン科ミカン属の常緑低木の一種です。「レモン」という名称は樹木およびその果実のことを指します。実は皆さんがイメージする黄色は完熟の色で、元々果皮の色は緑色です。果皮の表面はツルツルとしていて形は紡錘形、いわゆるラグビーボール型。漢字では「檸檬」と書く、強い酸味と爽やかな香りが特徴のフルーツです。

シトロン:レモンより一回り大きくデコボコしている

「シトロン」もミカン科ミカン属の常緑低木の一種です。「シトロン」という名称は樹木およびその果実のことを指します。「シトロン」は「レモン」の原種で類縁関係、つまり親戚なんです。「レモン」同様、緑色の果皮が完熟すると黄色くなり、紡錘形に成長します。「レモン」との違いは果皮がデコボコとしている点と、「レモン」よりも果実が一回り大きい点です。

「マルブシュカン」という別名もあり、漢字では「枸櫞(くえん)」と書きます。柑橘類に含まれる「クエン酸」という成分は「シトロン」の「枸櫞」に由来しているんです。

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