この記事では「内定」と「内々定」の違いについてみていきます。就職活動をしている者の中にもどちらも同じだと思っている者もいるんじゃないか。違いはずばり時期のようですが、詳しく調べてみるといろいろな違いがあるみたいです。
今回はそんな就職活動に欠かせない「内定」と「内々定」の違いを、定義から確認しつつ、社会人になって20年目を迎えた高校教師のライター源シタゴウと一緒に解説していきます。

ライター/源シタゴウ

教員となって20年目を迎えた。他業種への就職活動経験もあり、現在の職場では採用活動に携わったこともある。

「内定」と「内々定」の違いとは?

image by iStockphoto

就職活動をしていれば「内定」と「内々定」という言葉はよく聞くでしょうし、そのありがたさも身に染みてわかりますよね。しかし、意外にも「内定」と「内々定」の違いを知らない人は多いのではないでしょうか。言葉は似ていますが、実は全く異なる性質のものです。

本記事では「内定」と「内々定」の違いを分かりやすく解説していきますので、就職活動中の方も、これから就職活動をする学生の方も最後までご覧ください。

「内定」は労働契約

まず、「内定」は労働契約です。「内定」とは、企業が採用者に採用通知を出し、採用者が入社承諾書を企業に提出すると、その時点で企業と求職者の間には労働契約が成立します。

「内々定」は会社の口約束

「内定」が正式な労働契約であるのに対して、「内々定」は「内定」を出すという企業の口約束に過ぎません。なぜ、「内定」があるのに「内々定」があるのでしょうか。

それは経団連が毎年発表している「採用活動に関する指針」で、正式な「内定」は10月1日以降とされているからです。当然、企業側は10月以前に優秀な求職者を確保する目的で「内定」を約束する「内々定」を出すこととなります。

\次のページで「「内定」・「内々定」は取り消しになることもある?」を解説!/

「内定」・「内々定」は取り消しになることもある?

image by iStockphoto

「内々定」は取り消すことができますが「内定」は原則として取り消すことができません。内々定」はしょせん口約束に過ぎず正式な契約ではないので、法的拘束力がないからです。一方の「内定」は正式な労働契約ですから、企業は原則、取り消すことはできません。ただし、合理的理由があった場合は取り消すことができます。

内定者・内々定者側に理由がある場合

ここでは内定者・内々定者に取り消される理由があった場合について説明します。「内々定」は企業側が取り消すことが可能で、「内定」は原則として取り消すことができない、ということは先述しました。

しかし、どちらも企業側が取り消すに足る合理的で明確な理由があれば取り消すことができるのです。例えば、内定者・内々定者側に虚偽の申告や履歴書の不実記載などあった場合が考えられます。また気をつけないといけないのは、学校を留年してしまった場合も合理的理由になりますね。

企業側に理由がある場合

企業側の理由で一方的に「内々定」と「内定」を取り消す場合について説明します。まず、「内々定」は法的拘束力がないので、企業側は一方的に取り消すことが可能です。しかし、一方的に取り消せば企業イメージを損なうことになるので、よほどのことがないと取り消すことはありません。

一方の「内定」は労働契約ですので、企業側に業績の大幅な悪化といったようなよほどの理由がない限りは取り消すことができません。

「内定」・「内々定」を辞退する際に気を付けるポイントは?

image by iStockphoto

今までは「内々定」と「内定」の取り消しについて解説してきました。ここでは、求職者側が辞退するときに気をつけるべき点をお伝えしていきます。「内々定」と「内定」は性質が異なることはすでにお話しましたが、辞退する場合は「内々定」も「内定」も同じように誠意をもって対処しましょう。

この記事を読めば、企業側も納得できると思いますし、辞退する求職者に悪い印象を持つこともないでしょう。

1.辞退をする場合は早めに電話で連絡をする

辞退する場合は早めに電話で連絡しましょう。内定者・内々定者の中には辞退するときにメールで連絡する方もいるようですが、メールは事務的な要件のみ伝えるツールです。内々定・内定辞退は事務的に伝えるのではなく、企業側に誠意を見せなければなりません。

まずは電話で内定を辞退する旨を企業側の人事部に伝え、できれば直接会って伝えられるようにアポイントを取る必要があります。

2.辞退の理由を簡潔かつ誠実に伝える

次に、辞退の理由はしっかりと誠実に伝えるべきでしょう。「一身上の都合」などと不明確な理由にしてはいけません。別の企業を就職先にしたという理由であれば、慎重に検討した内容をはっきりと、簡潔に企業側の人事部に伝えてください。

\次のページで「3.今までのお礼を伝える」を解説!/

3.今までのお礼を伝える

求職者は自身の就職活動の困難さばかりに注目しがちですが、採用する企業側も、採用活動に今後の存亡をかけていることを忘れてはなりません。そのうえ、採用活動は多大の時間・労力・コストがかかっています。その点をふまえて、辞退するときは最大限の感謝の念を示してください。

「内定」は正式な労働契約、「内々定」は「内定」を出すという口約束

「内々定」は「内定」を出すという法的拘束力のない企業の口約束で、「内定」は正式な労働契約だと説明してきました。

どちらも内定者・内々定者の側は比較的簡単に辞退できますが、企業側はよほどの理由がないと取り消すことができません。そういった意味ではとても求職者に有利なのです。だからこそ、辞退をする時は、採用活動に尽力している企業に対して、辞退の理由とともに今までのお礼とお詫びをしましょう。

" /> 3分でわかる「内定」と「内々定」の違い!取り消しになることもある?辞退する場合の注意点も現役高校教師がわかりやすく解説! – Study-Z
雑学

3分でわかる「内定」と「内々定」の違い!取り消しになることもある?辞退する場合の注意点も現役高校教師がわかりやすく解説!

この記事では「内定」と「内々定」の違いについてみていきます。就職活動をしている者の中にもどちらも同じだと思っている者もいるんじゃないか。違いはずばり時期のようですが、詳しく調べてみるといろいろな違いがあるみたいです。
今回はそんな就職活動に欠かせない「内定」と「内々定」の違いを、定義から確認しつつ、社会人になって20年目を迎えた高校教師のライター源シタゴウと一緒に解説していきます。

ライター/源シタゴウ

教員となって20年目を迎えた。他業種への就職活動経験もあり、現在の職場では採用活動に携わったこともある。

「内定」と「内々定」の違いとは?

image by iStockphoto

就職活動をしていれば「内定」と「内々定」という言葉はよく聞くでしょうし、そのありがたさも身に染みてわかりますよね。しかし、意外にも「内定」と「内々定」の違いを知らない人は多いのではないでしょうか。言葉は似ていますが、実は全く異なる性質のものです。

本記事では「内定」と「内々定」の違いを分かりやすく解説していきますので、就職活動中の方も、これから就職活動をする学生の方も最後までご覧ください。

「内定」は労働契約

まず、「内定」は労働契約です。「内定」とは、企業が採用者に採用通知を出し、採用者が入社承諾書を企業に提出すると、その時点で企業と求職者の間には労働契約が成立します。

「内々定」は会社の口約束

「内定」が正式な労働契約であるのに対して、「内々定」は「内定」を出すという企業の口約束に過ぎません。なぜ、「内定」があるのに「内々定」があるのでしょうか。

それは経団連が毎年発表している「採用活動に関する指針」で、正式な「内定」は10月1日以降とされているからです。当然、企業側は10月以前に優秀な求職者を確保する目的で「内定」を約束する「内々定」を出すこととなります。

\次のページで「「内定」・「内々定」は取り消しになることもある?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: