
3分で簡単にわかる!「しめ縄」と「しめ飾り」の違いとは?意味や飾る時期まで学芸員ライターがわかりやすく解説
ライター/kuroaka
博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。好奇心旺盛で、雑学好き。たくさん仕入れた雑学をわかりやすく伝えられるよう日々鍛錬している。
「しめ縄」と「しめ飾り」の違いとは?

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年末が近づくと目にする機会の多い「しめ飾り」。最近だと飾らない家庭も多いですね。では、「しめ縄」と「しめ飾り」の違いはご存知でしょうか?触れる機会の少ないものだからこそ、わからない人も多いのではないでしょうか。そこで今回はいまさら人に聞けない「しめ縄」と「しめ飾り」について解説していきます。
しめ縄:神聖な場所の結界
「しめ縄」は神聖な場所や結界という意味。神様のいる場所と現世を区別するために張られます。神様がいる印ともされ、厄や災いを払う役割もあるとか。神社の鳥居や家庭の神棚に一年中かけておくものです。取り替え時期については決まりはありませんが、一般的に年末の大掃除のときに取り替えます。
しめ飾り:新年に神様をお迎えする目印
「しめ飾り」はお正月に年神様をお迎えする目印になるものです。年神様とは家々に新年の幸せをもたらしてくれる神様。正月様とも呼ばれます。目印の役割を果たせるよう、しめ飾りは玄関の上など目線よりも高いところに飾るものです。またしめ飾りは「しめ縄」に縁起物などを取り付けて装飾したものとなります。
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「しめ縄」を詳しく解説

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しめ縄は神棚や神社の拝殿・鳥居に取り付けるものです。結界として飾られるものですが、どのような思いがこめられているのでしょうか。また、しめ縄の起源についてもみていきましょう。
しめ縄が何を表しているか
一般的な神棚に飾るしめ縄は「ごぼう締め型」もしくは「大根締め型」と言われるものです。左右の太さが違うのが特徴で、右側が太くなるように飾ります。(地域によっては左側が太くなるよう飾る場合も。)この型は『雲・雷・雨』を表現し、五穀豊穣を願っているとされています。
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