この記事ではトゥンカロンとマカロンの違いについてみていきます。この2つはどちらも基本的な材料が一緒。トゥンカロンは、マカロンが韓国で進化を遂げたものなんです。若年層の感性に合う、トッピングがなされているぞ。今回はそんなマカロンの違いを、リサーチを得意とするライター2scと一緒に解説していきます。

ライター/2sc

理系の大学院に通うかたわら、ライターとして活動。研究室で培った「リサーチ力」を強みとしている。技術から生活までジャンルを問わない執筆経験をもつ。この記事ではマカロンの進化形、トゥンカロンについてわかりやすく解説していく。

トゥンカロンとマカロンは起源が違う

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まずはトゥカロンとマカロンの起源を紹介。マカロンから派生したトゥンカロン同様、マカロンもイタリア生まれのとある焼き菓子から派生しました。以下マカロンの具体的な定義からみていきましょう!

フランスで生まれた「マカロン」

マカロン(仏:macaron)はフランス生まれの焼き菓子。アーモンドプードル(アーモンドパウダー)・卵白・粉糖からなる生地をもちます。その原型はイタリアの「アマレッティ」という、アーモンドを用いた焼き菓子。アマレッティの生地を柔らかくしたものがマカロンなのです。そんなマカロンはオーブン調理で作る焼き菓子であるにも関わらず、高温に弱い半生菓子として扱われます。

フランス国内に限っても、マカロンは地域によってさまざまな形に進化。なかでも日本で一般的なのは、パリ生まれの「マカロン・パリジャン」でしょう。マカロン・パリジャンの特徴は、カラフルな生地。2枚の生地の間には、チョコレートやバター、ジャムなど風味の異なるクリームが挟まっています。

マカロンは韓国で進化して「トゥンカロン」に

「トゥンカロン」は、韓国で独自の進化を遂げたマカロン・パリジャンです。韓国では2019年あたりから、マカロンが流行。その中でオリジナルのマカロンから、トゥンカロンが派生しました。諸説ありますが、韓国語で「太っちょマカロン」を意味する「トゥントゥンイ マカロン」がトゥンカロンの語源とされています。

「SNS映え」するトゥンカロンは、国境を越えて普及。例えば「fat-carons」という英語名もつけられているのです。日本でも若年層を中心に人気で、新進気鋭のスイーツといえるでしょう。この記事では従来の「マカロン・パリジャン」と韓国生まれの「トゥンカロン」の違いを紹介。さらにトゥンカロンの詳しい語源や作り方についてもみていきましょう!

トゥンカロンとマカロンの具体的な違い

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トゥンカロンは3つの点で、伝統的なマカロンと異なっています。以下トゥンカロンを成立させる要素を1つずつ紹介。フランス生まれのマカロンが、いかにしてリニューアルされたかみていきましょう!

\次のページで「違い1.クリームの量」を解説!/

違い1.クリームの量

トゥンカロンは「太っちょ」なマカロン。従来のマカロンと比べて、生地の間に挟まるクリームの量が増えています。その結果トゥンカロンは、ひと口サイズのマカロンとは違った強みを得ました。大きさの制約がないため、まるでケーキのようなデコレーションが載せられるのです。

違い2.トッピング

見た目が華やかなのも、トゥンカロンの特徴です。フランス・パリのマカロンは、メレンゲ生地とクリームからなるシンプルな焼き菓子でした。

対して韓国で進化を遂げたトゥンカロンの個性は、多彩なトッピング。生地やクリームの上には、フルーツやチョコレートが載っています。ほかにもクッキーやマシュマロ、アイスなど従来の洋菓子とは違ったトッピングがあるのも韓国ならではでしょう。

違い3.色や形

トゥンカロンは若い世代に人気のスイーツ。SNS映えに重きを置いたフォルムが特徴的です。伝統的なマカロンが丸型だったのに対し、新進気鋭のトゥンカロンには丸型以外のものも存在。メレンゲの強みである「加工のしやすさ」を活かして、さまざまなキャラクターをかたどった生地が作られています。

マカロンといえば、パステルカラーのカラフルな生地が特徴的ですよね。その進化系、トゥンカロンはより鮮やか。パステルカラーだけでなく、蛍光色の生地をもつものもあるのです。

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トゥンカロンについてもっと詳しく

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以下ではトゥンカロンの語源と作り方について、さらに掘り下げていきます。まずは諸説ある、その語源から紹介。韓国語の文法やハングルを用いて、それぞれの説について解説していきます。

トゥンカロンのハングル表記

韓国生まれのトゥンカロンは、ハングル表記になおすと「뚱카롱」に。太っている様子を表す「뚱뚱/トゥントゥン」と「마카롱/マカロン」から生まれた、かばん語(混成語)です。その厳密な語源には3つの説が存在。「뚱뚱/トゥントゥン」のあとに続く活用語尾にバリエーションがあります。語源については以下を参照ください。

その1.뚱뚱한 마카롱/トゥントゥンハン マカロン
・意味は「太っているマカロン」
・한(ハン)は、連体形の語尾

その2.뚱뚱이 마카롱/トゥントゥンイ マカロン
・意味は「太っちょマカロン」
・이(イ)は、名詞化する語尾

その3.뚱뚱하다 마카롱/トゥントゥンハダ マカロン
・意味は「太ったマカロン」
・하다(ハダ)は、動詞化する語尾

トゥンカロンは簡単に手作りできる

本家マカロンと同じく、トゥンカロンは自宅で簡単に作ることができます。生地に使うのは、卵白と砂糖。これらが最適な分量で入っている「マカロンミックス」を使うと、生地を乾燥させる手間が省けます。トゥンカロンの作り方は、マカロンミックスを使う場合、以下の通り。手作りのトゥンカロンで「SNS映え」を狙ってみましょう!

トゥンカロンの作り方
1.クッキングシートに、アーモンドプードルと粉糖を薄くまぶす
2.マカロンミックス・指定分量の水・食用色素を入念に混ぜて「メレンゲ」を作る
3.メレンゲにアーモンドプードルと粉糖を2回に分けて加える
4.できた生地を練って、泡を潰す(マカロナージュ)
5.1.のクッキングシート上に、絞り袋に入れた生地を広げる
6.140℃前後に設定したオーブンにて、生地を10分以上焼く(温度と時間は、機種による)
7.焼き上がった生地に、好みのクリームをしぼり出す(バタークリームやガナッシュなど)
8.クリームの上にトッピングをして完成!

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トゥンカロンは進化を遂げた韓流スイーツ

フランスで生まれた「マカロン」は、韓国で進化を遂げて「トゥンカロン」となりました。トゥンカロンの特徴は、山盛りのクリームとトッピング。ひと口サイズのマカロンとは違って、ケーキのような見た目をしています。生地の色と形が多彩なのも、トゥンカロンの特徴。全体的にマカロンよりも、個性的な見た目をしています。トゥンカロンは、SNSでの写真映えがよいスイーツなのです。

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雑学

簡単でわかりやすい!トゥンカロンとマカロンの違いとは?起源や見た目、トゥンカロンの作り方もリサーチ好きライターが詳しく解説

この記事ではトゥンカロンとマカロンの違いについてみていきます。この2つはどちらも基本的な材料が一緒。トゥンカロンは、マカロンが韓国で進化を遂げたものなんです。若年層の感性に合う、トッピングがなされているぞ。今回はそんなマカロンの違いを、リサーチを得意とするライター2scと一緒に解説していきます。

ライター/2sc

理系の大学院に通うかたわら、ライターとして活動。研究室で培った「リサーチ力」を強みとしている。技術から生活までジャンルを問わない執筆経験をもつ。この記事ではマカロンの進化形、トゥンカロンについてわかりやすく解説していく。

トゥンカロンとマカロンは起源が違う

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まずはトゥカロンとマカロンの起源を紹介。マカロンから派生したトゥンカロン同様、マカロンもイタリア生まれのとある焼き菓子から派生しました。以下マカロンの具体的な定義からみていきましょう!

フランスで生まれた「マカロン」

マカロン(仏:macaron)はフランス生まれの焼き菓子。アーモンドプードル(アーモンドパウダー)・卵白・粉糖からなる生地をもちます。その原型はイタリアの「アマレッティ」という、アーモンドを用いた焼き菓子。アマレッティの生地を柔らかくしたものがマカロンなのです。そんなマカロンはオーブン調理で作る焼き菓子であるにも関わらず、高温に弱い半生菓子として扱われます。

フランス国内に限っても、マカロンは地域によってさまざまな形に進化。なかでも日本で一般的なのは、パリ生まれの「マカロン・パリジャン」でしょう。マカロン・パリジャンの特徴は、カラフルな生地。2枚の生地の間には、チョコレートやバター、ジャムなど風味の異なるクリームが挟まっています。

マカロンは韓国で進化して「トゥンカロン」に

「トゥンカロン」は、韓国で独自の進化を遂げたマカロン・パリジャンです。韓国では2019年あたりから、マカロンが流行。その中でオリジナルのマカロンから、トゥンカロンが派生しました。諸説ありますが、韓国語で「太っちょマカロン」を意味する「トゥントゥンイ マカロン」がトゥンカロンの語源とされています。

「SNS映え」するトゥンカロンは、国境を越えて普及。例えば「fat-carons」という英語名もつけられているのです。日本でも若年層を中心に人気で、新進気鋭のスイーツといえるでしょう。この記事では従来の「マカロン・パリジャン」と韓国生まれの「トゥンカロン」の違いを紹介。さらにトゥンカロンの詳しい語源や作り方についてもみていきましょう!

トゥンカロンとマカロンの具体的な違い

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トゥンカロンは3つの点で、伝統的なマカロンと異なっています。以下トゥンカロンを成立させる要素を1つずつ紹介。フランス生まれのマカロンが、いかにしてリニューアルされたかみていきましょう!

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