簡単でわかりやすい!ペアとアイスダンスの違いとは?プログラムや技の違い、フィギュアスケートの国際大会も雑学大好き図書館司書が詳しく解説
ペアとアイスダンスの違い2.ジャンプの有無
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フィギュアスケートの醍醐味のひとつがジャンプですね。シングルではその回転数に注目が集まりますが、ペアやアイスダンスにもジャンプはあるのでしょうか。ふたりで一緒に滑るからこそできるリフトについても、あわせてみていきましょう。
ペア:ジャンプあり
ペアはフィギュアスケートの中で「最もダイナミックでアクロバティックな種目」と言われています。男性が女性を空中に投げ上げてジャンプさせる「スロージャンプ」は大変迫力のあるペア特有の技です。
ペアの「リフト」には大きく2種類あります。ひとつは男性が女性を頭より高く持ち上げる「リフト」。もうひとつは、男性が、踏み切った女性の腰をもって空中に投げて回転させ、そのまま女性を受け止める「ツイストリフト」です。どちらも非常に危険をともなう技ですが、それを感じさせない演者の表情も見どころですね。
アイスダンス:ジャンプなし
アイスダンスには「一定時間以上、男女が距離をとって演技してはいけない」「腕2本分以上離れてはいけない」というきまりがあります。そのため、アイスダンスはジャンプの要素を必要としません。むしろ、1回転半以上のジャンプは禁止されています。
アイスダンスのリフトは、男性の頭より上に女性を持ち上げることは基本的にありません。力をそれほど必要としないので女性が男性を持ちあげることもあるのが、アイスダンスのリフトの特徴です。
ペアとアイスダンスの違い3.演技中の音楽
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フィギュアスケートには必要不可欠な音楽。演技の構成に合わせた曲の編集も重要なポイントです。使用する音楽は表現したい世界観に合ったものを選手がこだわって選んでいますが、ペアとアイスダンスでは選択できる曲に違いがあります。
ペア:好きなものを選べる
ペアではショートプログラム、フリースケーティングどちらも使用する曲を自由に選択できます。2013年シーズンまでは、男女シングルやペアの種目において歌入りの曲は減点対象でしたが、2014年シーズンより使えるようになりました。クラシックやジャズ、映画音楽などさまざまなジャンルから選ばれています。
アイスダンス:指定されたテーマとリズムに合わせて選ぶ
アイスダンスでは2014年以前から歌入りの曲の使用が認められていますが、プログラムで使う曲には制約があります。リズムダンスで使う曲は、国際スケート連盟がシーズンごとに指定するテーマ、リズム、テンポに合ったものを選ばなければなりません。フリーダンスの曲も、リズムとビートをともなうものと決められており、メロディのみの音楽は使用不可とされています。
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