社会雑学

簡単でわかりやすい!解散総選挙と任期満了の違いとは?衆議院と参議院の選挙の違いや、国政と地方政治との比較も政治学科卒ライターがくわしく解説

解散には名前が付けられる?

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衆議院が解散されるとき、その解散に名前がつけられることがあります。「バカヤロー解散」「死んだふり解散」「郵政解散」などですね。それぞれくわしく確認していきましょう。

1953年:バカヤロー解散

「バカヤロー解散」とは1953年、当時の吉田茂首相が衆議院の予算委員会における質疑応答中に「バカヤロー」とつぶやいたことがきっかけで起こった解散のこと。吉田首相は小声でつぶやいたにも関わらず、偶然マイクがその声を拾ったため相手議員に咎められ解散するにまで至ってしまったんだそう。

1986年:死んだふり解散

「死んだふり解散」とは、1986年中曽根康弘首相が「解散はできない」という主張を繰り返した上で解散に至ったケース。当時の国政では最高裁判所によって一票の格差にみる議員定数の不均衡について、違憲判決がなされ議題にもあがっていました。中曽根政権は当時世論調査で高い支持率を得ていたんだそう。中曽根総理は、このタイミングで参議院選挙と一緒に衆議院選挙をおこなう「衆参同日選挙」を行い党の勢いをさらに増していこうと目論んでいました。

しかし、解散をさせたくない与党からのけん制もあり議員定数是正の周知期間は6ヵ月となり、この期間に予定されていた「参議院選挙」と同時に「衆議院解散総選挙」をするのは難しいと考えられました。それでも中曽根首相は多くの野党の反対を押し切り「解散総選挙」へ踏み切ったのです。

1986年:郵政解散

「郵政解散」とは2005年、当時の首相小泉純一郎のときの行われた「解散」のこと。当時小泉首相は「郵政民営化関連法案」が国会で否決された場合は、民意を問うため衆議院解散総選挙を行うことを事前に宣言していました。

2005年8月8日参議院本会議で「郵政民営化関連法案」が否決されたのにともない、同日中に小泉首相は緊急の自民党役員会を開催。衆議院を解散する意思を表明するのと同時に「郵政民営化関連法案」に反対票を投じた議員に対して自民党の公認を与えず、賛成する議員を擁立することを決めました。

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