ライター/yuko
工事会社勤務9年目現役OLライター。法学部政治学科を卒業。大学在学中は近代政治を中心に学んできた。自分の知らないルールのなかで、生きていくということに違和感を持ち、法律や政治制度について学びたいと思ったのが政治学科を選んだ理由。大学4年間での学びを活かしてわかりやすく解説していく。
解散総選挙と任期満了の違いは議員の「任期」
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解散総選挙と任期満了における選挙の違いは、衆議院と参議院それぞれの議員の定められた「任期」にあります。日本の国会では、衆議院の任期は4年、参議院の任期は6年です。
任期を迎えて選挙を行った場合は「任期満了選挙」、任期前に解散をして選挙をする場合は「解散総選挙」になりますね。また、衆議院には解散がありますが参議院には解散がありません。ここからくわしくみていきましょう。
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衆議院:任期4年で解散総選挙あり
衆議院の任期は4年で、任期前に選挙をする必要がでてきた場合は「解散総選挙」になります。解散総選挙は内閣総理大臣が衆議院を解散させ、すべての衆議院議員からその職務を失効させ、新たに衆議院議員を選出し直しすために行われるもの。
内閣総理大臣を指名する衆議院議員を選出しなおすことで、内閣総理大臣を選びなおすことにもつながってくるため、国民の意見を政治に反映させることができる制度ともいえるでしょう。
参議院:任期6年で解散総選挙なし
参議院の任期は6年で、解散はありません。したがって参議院議員は任期満了にともなってのみ選挙が行われることになりますね。この場合の選挙は「参議院議員通常選挙」と呼ばれます。参議院の定数は248人で3年ごとに半数の124人の議員を選びなおす選挙が行われ、参議院は3年に1度半数が入れ替わることになるんだそう。
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