この記事ではマグマと溶岩の違いについてみていきます。どちらも火山に関係する言葉のイメージがあるよな。違いはずばり地下にあるのがマグマで、マグマが地表に出たものが溶岩です。調べてみるとマグマの種類によって火山の特徴にもいろいろな違いがあるようです。
今回はそんな地球の活動に関係するマグマと溶岩の違いを確認しつつ、雑学好きな理系ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

マグマと溶岩の違いとは?

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地球の内部はいくつかの層に分かれていて、非常に高温。この地球内部の活動が火山の噴火や地震となって地上に表れてくるのですが、マグマは地球内部にある高温の液体で、溶岩はマグマが地表に噴出したものという違いがあるのです。

マグマの正体について詳しく!

それではマグマについてもっと詳しく見ていきましょう。そのためにも地球の内部活動についておさらいします。

まずは地球の内部活動について確認しよう!

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地球の内部は層が球状にいくつも重なり合った構造となっています。地球の中心部から内核、外核、下部マントル、上部マントル、地殻。

地殻はケイ酸塩の固体からできていて、地表からの深さは約70kmです。その下に高い粘性を持つ上部マントルがあり地表から70から670km。670から2890kmが下部マントルです。2890から5150kmはマントルよりもはるかに粘性の低い液体の外核があり、中心部は固体の内核となっています。

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マグマの正体とは?

マグマはマントル層で生成される高温の液体です。岩石が高温高圧で溶けたものでケイ素酸塩、酸素、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどの元素から構成されます。マグマの温度は700℃から1300℃と言われて非常に高温となっていますね。

マントルは固体ですが、粘性があり地球内部で移動しています。マントルには熱を伝えにくいという性質があり、周囲よりも温度が高い部分があると上に上昇。上昇していくと圧力が低下するためマントルは溶け始めて液体となるのですが、これがマグマです。

溶岩の種類を確認しよう!

溶岩はマグマが地表に噴出したときの名称。マグマが地表に到達すると急速に冷えて固まることで岩石に代わりますが、火山の噴火で地表に出たマグマが冷えて固まる前の状態を溶岩と呼ぶのです。溶岩は冷却速度と流れ方によって、いくつかの形状を取ります。主な溶岩の形状をご紹介しましょう。

溶岩の種類1:パホイホイ溶岩

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滑らかで光沢のある表面を持ち、ロープ状や折りたたみ状の構造が特徴的な溶岩。流れが速く、冷却速度が比較的遅いため、このような形状ができます。

溶岩の種類2:アア溶岩

ザラザラした表面を持ち、鋭い破片が混じることが特徴的な溶岩。流れが遅く、冷却速度が速いため、このような形状になります。

火山の形状とマグマの関係についても詳しく!

火山の種類とマグマ、溶岩の関係をさらに詳しく見ていきましょう。火山の形状や特徴は、マグマの性質や噴出方法によって決まり3つあります。

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火山の種類1:成層火山

目立つ円錐形の形状が特徴。マグマの粘性が高く、ガス圧も高いため、噴火時に爆発的な力を発揮することが多いですね。溶岩の流出と火山灰の堆積が繰り返されることで、層状の構造が形成されます。浅間山や富士山がこのタイプ。

火山の種類2:盾状火山

盾状火山は緩やかな斜面を持つ円盤状の形が特徴的です。マグマの粘性が低く、ガス圧も低いため、穏やかな噴火が多いですね。このタイプの火山では、溶岩が広範囲に流れることが一般的。ハワイのキラウエア火山がこれにあたります。

火山の種類3:溶岩ドーム

溶岩ドームはマグマの粘性が非常に高いため、地表に噴出したマグマは上へ上へと盛り上がり、急速に冷却されて積み重なります。溶岩ドームの大きさはさまざまで、数メートルから数百メートルに及ぶことも。代表的な溶岩ドームには雲仙普賢岳があります。

マグマと溶岩を理解しよう!

マグマは地球内部の岩石が高温高圧で溶けた液体で、地表に噴出すると溶岩と呼ばれます。マグマの粘性により、地表での流れ方に違いがあり、火山の形が変わり地上の景観を形成している。マグマと溶岩を理解することで地球の成り立ちが見えてきます。

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雑学

3分で簡単にわかるマグマと溶岩の違い!火山の種類も理系ライターが詳しく解説

この記事ではマグマと溶岩の違いについてみていきます。どちらも火山に関係する言葉のイメージがあるよな。違いはずばり地下にあるのがマグマで、マグマが地表に出たものが溶岩です。調べてみるとマグマの種類によって火山の特徴にもいろいろな違いがあるようです。
今回はそんな地球の活動に関係するマグマと溶岩の違いを確認しつつ、雑学好きな理系ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

マグマと溶岩の違いとは?

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地球の内部はいくつかの層に分かれていて、非常に高温。この地球内部の活動が火山の噴火や地震となって地上に表れてくるのですが、マグマは地球内部にある高温の液体で、溶岩はマグマが地表に噴出したものという違いがあるのです。

マグマの正体について詳しく!

それではマグマについてもっと詳しく見ていきましょう。そのためにも地球の内部活動についておさらいします。

まずは地球の内部活動について確認しよう!

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地球の内部は層が球状にいくつも重なり合った構造となっています。地球の中心部から内核、外核、下部マントル、上部マントル、地殻。

地殻はケイ酸塩の固体からできていて、地表からの深さは約70kmです。その下に高い粘性を持つ上部マントルがあり地表から70から670km。670から2890kmが下部マントルです。2890から5150kmはマントルよりもはるかに粘性の低い液体の外核があり、中心部は固体の内核となっています。

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