
簡単でわかりやすい!ハムスターとモルモットの違いとは?見た目や生態・飼育時の注意点も雑学大好き図書館司書が詳しく解説
ハムスター:単独行動を好む
野生のハムスターはヨーロッパからアジアの乾燥地帯に広く生息し、地中に掘った穴の中で生活しています。ハムスターは強い縄張り意識を持っているので、基本的に単独行動。平均寿命は2-3年と非常に短命です。そのためハムスターは繁殖力が強く、1回の出産で5匹以上、多いときは10匹以上を生むことも。赤ちゃんハムスターは約60日で大人になります。
野生のハムスターは寒さから身を守るために冬眠しますが、室内で飼育されている場合は冬眠しません。
モルモット:集団行動を好む
南米に生息するテンジクネズミをペット化、家畜化したのがモルモットです。たいてい5-10匹の集団で行動し、鳴き声でコミュニケーションをとります。寿命は自然界では約3年ですが、ペットとして飼われているモルモットは5-8年。モルモットも繁殖力は高いですが、1回で生むのは2-4匹です。テンジクネズミやモルモットは気温が下がっても冬眠しません。
ハムスターとモルモットの飼育上の注意点

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習性に違いがあるため、飼育する際の注意点も異なります。特徴を理解して、ハムスターとモルモットにとって快適な生活環境をつくることが大切です。
ハムスター:雑食、夜行性、あまり鳴かない
ハムスターといえばヒマワリの種を食べるイメージがありますが、果物や野菜はもちろん、野生では昆虫を食べることもある雑食性の動物です。ハムスターはエサを両手で持って食べます。小さな手に持ったヒマワリの種をかじっている姿はなんとも愛らしいですね。
ハムスターは基本的に夜行性のため、夜中にケージの中を動き回ったり、回し車に乗って走ったりします。時には「キュッ」「チュッ」と鳴き声をあげることがありますが、普段はあまり鳴きません。
モルモット:草食、昼行性、よく鳴く
モルモットは草食動物で野生のモルモットの主食は牧草ですが、野菜や果物も好物です。ハムスターと違って手を使わず直接食べるため、エサは食べやすい大きさにして与える必要があります。
本来は夕方や夜明けに活動する習性を持っていますが、ペットのモルモットは人間の生活リズムに合わせるため昼行性です。モルモットはエサが欲しいときや甘えたいとき、嬉しいときなど感情を表してよく鳴きますが、うるさいと感じるほどの大きい鳴き声を出すことはほとんどありません。
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