日本では最近、以前に比べて災害級の台風や大雨、大雪が増えてきていますね。そういった災害で命を落とす人も多くいる。「注意報」や「警報」で住民に注意を促すことで人命を守っていかないダメだよな?じゃあ、その違いはどこにあるのか、元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「注意報」と「警報」の違い

image by iStockphoto

気象庁から発せられる「注意報」と「警報」はどのような場合に出されるのでしょうか。「注意報」と「警報」の違いをまず確認しましょう。

「注意報」:災害発生の可能性があるときに発表

「注意報」は災害が発生する恐れがある場合に注意を促すために発表する予報のことです。気象に関する注意報の種類は全部で16種類ですが、気象以外にも地震などが発生した場合に発表される津波注意報などがあります。

また、6時間以上先に「警報」級の災害が発生する恐れがあるときは、一旦「注意報」を発表することで人々が安全を確保するための猶予を設けるために、「警報」級の災害が起こる可能性があることを併せて伝えることとしているようです。

注意報の種類(気象)
大雨・洪水・雷・強風・波浪・高潮・濃霧・乾燥・霜・低温・大雪・風雪・なだれ・着氷・着雪・融雪

「警報」:重大な災害発生の可能性があるときに発表

「警報」は重大な災害が発生する恐れがあり、危険が迫っていることを知らせて人々に注意や安全を確保する準備を促すために発表する予報です。「警報」は3~6時間先に災害発生の可能性があるときに発表されます。気象に関する警報は全部で7種類です。

注意報同様、大きな地震が起こったときには津波警報が出されることがあります。また、日本は火山も多く噴火などで警戒が必要な場合もあり警報(噴火警報や火口周辺警報)が出されますが、火山に関しては津波のときのような注意報がないのが現状です。

\次のページで「「注意報」と「警報」発表の基準」を解説!/

警報の種類(気象)
大雨・洪水・暴風・波浪・高潮・大雪・暴風雪

「注意報」と「警報」発表の基準

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「注意報」や「警報」を発表するに当たり、その基準となる数字が決められています。それを少し詳しく見ていきましょう。

「注意報」の発表基準とその内容

ここではいくつかの注意報についてその発表基準を見ていきます。

強風注意報:平均風速が毎秒12メートル以上で、強風による被害の恐れがある場合。
濃霧注意報:肉眼で物体をはっきりと確認できる距離が陸上で100メートル以上、海上で300メートル以上で交通機関等に著しい支障を及ぼす場合。

「警報」の発表基準とその内容

警報についてもいくつかその発表基準を見ていきます。

暴風警報:平均風速が毎秒18メートル以上で、重大が災害が起こる可能性がある場合。
暴風雪警報:平均風速が毎秒18メートル以上で、雪を伴い重大な災害が起こる可能性がある場合。

\次のページで「地域によって異なる基準」を解説!/

地域によって異なる基準

「注意報」と「警報」の発表基準についてですが、実は先に挙げた基準は地域ごとの基準がないものをいくつかピックアップしました。この注意報や警報は市町村ごとに基準が定められています。その地域の地形や過去の災害データをもとに基準が定められていて、一律同じ基準で発表ができないのです。

皆さんが住んでいる地域については気象庁や市町村のホームページなどで確認ができます。各市町村が発表しているハザードマップもチェックしておくといいでしょう。

「特別警報」とは?

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「特別警報」は数十年に一度という極めてまれな場合を想定しており、重大な災害が発生する可能性が著しく高いときに発表される警報です。最大級の警戒を必要とするレベルのものであり、気象に関しては現在全部で6酒類あります。気象以外でも危険度が非常に高い場合、津波や火山噴火などについても警報を特別警報と位置付けることがあるようです。

特別警報の種類(気象)
大雨・暴風・高潮・波浪・大雪・暴風雪

「注意報」と「警報」の違いは災害の大きさ

「注意報」は災害が起こる可能性がある場合に、「警報」は重大な災害が起こる可能性がある場合に、と違いは起こる災害の大きさによるものです。また、「注意報」や「警報」は地域ごとにその発表基準が違っているのもポイントとなります。地域の特性や過去の災害データから基準が定められていますので、自身が住んでいる地域がどうなっているのかを普段から気に留めておく必要があるでしょう。

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雑学

簡単で分かりやすい「注意報」と「警報」の違い!「特別警報」との違いや発表の基準も元塾講師が詳しく解説!

日本では最近、以前に比べて災害級の台風や大雨、大雪が増えてきていますね。そういった災害で命を落とす人も多くいる。「注意報」や「警報」で住民に注意を促すことで人命を守っていかないダメだよな?じゃあ、その違いはどこにあるのか、元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「注意報」と「警報」の違い

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気象庁から発せられる「注意報」と「警報」はどのような場合に出されるのでしょうか。「注意報」と「警報」の違いをまず確認しましょう。

「注意報」:災害発生の可能性があるときに発表

「注意報」は災害が発生する恐れがある場合に注意を促すために発表する予報のことです。気象に関する注意報の種類は全部で16種類ですが、気象以外にも地震などが発生した場合に発表される津波注意報などがあります。

また、6時間以上先に「警報」級の災害が発生する恐れがあるときは、一旦「注意報」を発表することで人々が安全を確保するための猶予を設けるために、「警報」級の災害が起こる可能性があることを併せて伝えることとしているようです。

注意報の種類(気象)
大雨・洪水・雷・強風・波浪・高潮・濃霧・乾燥・霜・低温・大雪・風雪・なだれ・着氷・着雪・融雪

「警報」:重大な災害発生の可能性があるときに発表

「警報」は重大な災害が発生する恐れがあり、危険が迫っていることを知らせて人々に注意や安全を確保する準備を促すために発表する予報です。「警報」は3~6時間先に災害発生の可能性があるときに発表されます。気象に関する警報は全部で7種類です。

注意報同様、大きな地震が起こったときには津波警報が出されることがあります。また、日本は火山も多く噴火などで警戒が必要な場合もあり警報(噴火警報や火口周辺警報)が出されますが、火山に関しては津波のときのような注意報がないのが現状です。

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