3分でわかる「懲役刑」と「禁固刑」の違い!刑罰の内容や重さも元塾講師が詳しく解説!
ライター/yêuthuquá
海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。
「懲役刑」と「禁固刑」の違い
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まず読み方を確認しましょう。「懲役」は「ちょうえき」、「禁固」は「きんこ」と読みます。どちらの犯した罪に対して課される刑罰ですが、その大きな違いが何なのかを見ていきましょう。
「懲役刑」:刑務作業あり
「懲役刑」は刑務所に収監された上で、刑務作業(労働)が義務付けられた刑罰です。受刑者は出所後の社会復帰に向けて刑務所での刑務作業でいろいろな知識や技術を身につけることができます。
刑務作業には、溶接作業や民芸品の製作、カレンダー印刷などのほか、職業訓練なども受けたり、刑務所内の炊事・洗濯などを行ったりするなどさまざまです。刑務作業の時間は1日8時間、4週168時間と定めれられています。
「禁固刑」:刑務作業なし
一方、「禁固刑」は「懲役刑」と同じように刑務所に収監されますが、刑務作業の義務はありません。つまり、何の労務も課されずに刑務所でただ過ごすだけの刑罰です。しかし、受刑者本人の希望で懲役刑の受刑者と一緒に刑務作業を行うことが認められています。
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