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3分で簡単にわかる!「厄除け」と「厄払い」の違いとは?「厄落とし」「厄年」の意味も学芸員ライターがわかりやすく解説
「厄年」とは?
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厄払い・厄除けはいつ受けてもいいものだと分かりましたが、どうせなら厄年に祈祷を受けたいと考える人もいるのではないでしょうか。厄年は「満年齢」ではなく「数え年」を基準としています。現在公的な書類など一般的に使われているのは満年齢のため、数え年に対して馴染みのない人が多いでしょう。厄年の考え方について詳しくみていきましょう。
厄災が降りかかる年齢
厄年は、日本において「厄災」が降りかかるとされる年齢のことです。災いや不幸を避けるために普段より慎ましく過ごすようにされています。科学的根拠はありませんが、体の不調や変化が表れやすい年齢のようです。
厄年は紫式部の源氏物語にも記述があるなど、平安時代から千年以上続いてきました。本来は仏教や神道などの宗教とは関係なく、中国由来の「陰陽道」に起源があると言われています。昔貴族の間で広まった習慣ですが、江戸時代では庶民の間に広まるようになりました。
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厄年は数え年で見る
「満年齢」と「数え年」の考え方は以下の通りです。
・満年齢:生まれた日を0歳とし、次の誕生日が来ると歳をとる
・数え年:生まれた日を1歳とし、正月(1月1日)が来ると歳をとる
【数え年の計算方法】
・誕生日前:満年齢+2歳
・誕生日後:満年齢+1歳
数え年で見る厄年は以下の通りです。各年齢の前年を前厄、後年を後厄と言い、合わせて3年間は厄災を避けるため厄を払います。
・男性:25歳、42歳、61歳
・女性:19歳、33歳、37歳、(61歳/入れずに3回の場合もあります)
「厄除け」と「厄払い」区別していない寺社もあり境界線は曖昧
「厄除け」は厄災を予防する意味があり、主にお寺で祈祷を受けます。「厄払い」はすでに憑いてしまった厄を払う意味があり、神社で祈祷を受けるのが一般的です。しかし厄除けと厄払いを区別していない寺社もあるのでその境界線は曖昧となっています。どちらも厄年に受ける必要はなく、不調が続いたり節目の時などいつ受けても問題ありません。