3分で簡単にわかる!「厄除け」と「厄払い」の違いとは?「厄落とし」「厄年」の意味も学芸員ライターがわかりやすく解説
厄落とし:自ら厄災を作り出して払う
厄落としは、「自ら厄災を作り出すことで、それ以上悪いことが起こらないようにするもの」です。大切にしてきた物やいつも身につけている物を、故意に落とすことで「厄を落とす」と考えられてきました。厄落としはお寺で祈祷をしてもらうことが多く、厄年に行うことが多い儀式です。
また、お寺に行かなくても自宅で厄落としをする方法がいくつかあります。代表的なひとつは断捨離。何か嫌なことが続いた時は、気分転換がてら不用品整理をしてみるのも手です。また、人に食事を振る舞うことでも厄を落とせると考えられています。
「厄除け」「厄払い」をするにあたって
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厄除けと厄払い、祈祷を受ける意味合いは少し違うものの、どちらを受けても問題はありません。特に厄除けと厄払いを区別していない寺社もあります。なので、普段から自分と馴染みのある寺社で受けるのがいいでしょう。では、他に厄除け・厄払いを受けるにあたっての注意点をみていきましょう。
いつ行くのがいい?
厄除け・厄払いは厄年に受けなければいけない、というものではありません。個人的な節目や良くないことが続くような時、いつ受けてもいいものです。
時期として立春(2月4日〜2月18日頃)までが習わしとされています。なので、元旦から旧暦の正月である節分(2月3日頃)までに行うのが最適です。しかし多くの寺社は一年中いつでも受け付けているため、温かい季節や日柄の良い日に合わせたりと、ご自身のタイミングで決めても問題ありません。一度祈祷を受けると効果は一年間続きます。
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服装は過度な露出を避ける
厄除け・厄払いを受けるのに、決まった服装はありません。ただし神様や仏様に失礼がないよう過度な露出や派手めな服装は避けましょう。色は紺や黒などの落ち着いた物を選びます。男性ならスーツかジャケットに、襟付きシャツを。女性は膝が隠れる丈のワンピースや、スーツがよいでしょう。祈祷の祭、靴を脱ぐことが多いため、素足ではなく靴下やストッキングを必ず履いて行きます。
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料金はどのくらいかかる?
厄払い・厄除けの金額は寺社によって3千円から数万円まで様々ですが、平均5千円ほどが相場と言われています。「お気持ちで結構です」と言われたときは、5千円を目安とし自分の財布と相談して金額を決めるといいでしょう。
注意点として、一般的に縁起の悪いと言われる「4(死)」や「9(苦)」を避ける金額にしてください。お金は白い無地の封筒か熨斗袋に入れ、表面に神社は「御初穂料」、お寺は「御祈祷料」もしくは「御布施」と書きます。
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