雑学

簡単でわかりやすい!針葉樹と広葉樹の違いとは?見分け方や特徴、木材としての用途の違いも雑学大好き図書館司書が詳しく解説

日本の国土面積の70パーセント近くを森林が占めていることはよく知られているな。木には針葉樹と広葉樹の2種類があり、見た目も性質も違っているようです。地図記号では、針葉樹林は三角形のような形の記号、広葉樹林は丸に近い形の記号が使われるが、それぞれ木のシルエットをシンプルに表現したものなんです。今回は針葉樹と広葉樹の違いと見分け方、木材としての用途の違いについても雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

針葉樹と広葉樹の違い1.葉・幹の形状

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まずはわかりやすい違いをみていきましょう。針葉樹と広葉樹は葉の形や幹の形状、枝の伸びる方向が異なっているため、見た目だけで容易に見分けられますよ。くわしく説明していきます。

針葉樹:とがった葉とまっすぐ細長い幹

針葉樹は名前のとおり、針のようにとがった細い葉をつけます針葉樹の枝や幹はまっすぐ上に向かって伸びるため縦に細長い印象です。針葉樹の大部分は常緑樹のため、冬でも葉が落ちることはありません。代表的な木は、マツやスギ、モミ、ヒノキなど。どの木もすらりとした見た目が特徴ですね。

庭先で見かける幹や枝が曲がっているマツの木は、ロープや針金を使って人工的に曲げたもので、森に生えているマツの木の幹や枝はまっすぐです。

広葉樹:平たい葉と太い幹

広葉樹の葉は大きくて平たいものが多く、幹は太く曲がっていることもあります。さまざまな方向に枝分かれしながら横に広がって成長する性質を持っていて、全体的に丸いイメージです。広葉樹にはシイやカシのような常緑樹とカエデやサクラなどの落葉樹、両方があります。

針葉樹は裸子植物、広葉樹は被子植物に属しています。イチョウは葉の形や落葉することから広葉樹のように見えますが、裸子植物のため針葉樹の仲間です。上で説明した特徴にあてはまらない木もあることを覚えておきましょう。針葉樹の種類は約500種なのに対し、広葉樹は20万種以上もあります。

針葉樹と広葉樹の違い2.生育環境

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次は見た目以外の違いをみていきましょう。針葉樹と広葉樹は育つ環境が違っていて、この生育環境の違いが木の特徴をつくりだしています。成長速度にも大きな差がありますよ。

針葉樹:寒い地域

針葉樹には北欧のイメージがありませんか?針葉樹は寒い地域で育つ木です。クリスマスツリーに使われるモミの木や雪の積もったシラカバの木も針葉樹。成長するのが非常に早く、一般的には40-60年ほどで木材として利用が可能です。年輪は比較的くっきりしています。細胞のつくりはシンプルで、すき間は多め。シベリア地方に広がっている針葉樹林を「タイガ」といいます。

広葉樹:暖かい地域

広葉樹は暖かい地方で光を存分に受けながら成長します。枝や葉が多いので、成長するのに時間がかかり、一人前の木になるためには150-200年ほどが必要です。細胞の構造は複雑で高密度。東南アジアや中南米の熱帯雨林を形成しているのは広葉樹林です。

キャンプファイヤーやたき火、バーベキューをする際の薪には、針葉樹と広葉樹、両方を使うのが効果的です。針葉樹は油をふくんでいて燃えやすいので、火をつけるときや火が消えかけたときに使いましょう。ただ、すぐに燃え尽きてしまうため、その前に広葉樹の薪を加えてください。広葉樹は火がつきにくいですが、一度着火すると長い時間燃え続けます。火力が強いのも特徴。

持ったときに重いほうが広葉樹です。針葉樹の木片は柔らかいので細く割って使います。

\次のページで「針葉樹と広葉樹の違い3.用途」を解説!/

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