3分で簡単にわかる!「神様」と「仏様」の違いとは?神様や仏の種類も学芸員ライターがわかりやすく解説
仏様:お釈迦様を指す言葉
「仏様」の意味は以下の通りです。これに当てはまるのは実はお釈迦様(ゴーダマ・シッダールタ)ただ1人だけ。よく聞く言葉なので意外に感じた方もいるのではないでしょうか?「仏様」の意味についてはまた後程詳しく解説します。
1.最高位の悟りを開かれた方
「神様」を詳しく解説
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「神様」と「仏様」の意味の違いから、どうやら神様には多くの種類がいることが分かりました。では、どのような神様がいるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
日本にはたくさんの神様がいる
日本には多くの神様が存在します。その理由は日本では目に見えない不思議な力を持つものを「神」と名付けたためです。
日本列島は古くから地震や台風・火山の噴火・津波など数多くの自然災害がありました。昔の人は、恐ろしく自分たちの力では太刀打ちできない自然災害を「神」の怒りだと考えたのです。「触らぬ神に祟りなし」のことわざからは、日本の神様が人々を救済してくれるものだけではなく、怒りをかい暴れ出さないよう祈りを込めていたことが分かります。
神様は様々なものがなれる
恐れの対象を「神様」としていた日本では、あらゆるものが神聖化されています。
1.自然
2.物
3.偉人
1.自然については、ご神木がその一つです。神の精霊の宿る木がご神木と呼ばれています。2.物については、「三種の神器」が代表的です。「三種の神器」は天照大神(あまてらすおおみかみ)がニニギに授けた八咫鏡(やたのかがみ)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称。今でも大切に保管されています。3.偉人については、大宰府天満宮の菅原道真、日光東照宮の徳川家康が代表的です。どちらも没後に神格化して祀られました。
また最近ですとカリスマ的な活動をする人を「神様」と讃えたりしますね。
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「仏様」を詳しく解説
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「仏様」は意外なことにお釈迦様ただ1人を指す言葉でした。しかし、亡くなった人のことを「ホトケ」と言ったり、日常的にもっと多くの意味で使ったりしますよね。何故でしょうか?「仏様」について詳しくみていきましょう。
仏と呼ばれるのは52の悟りを開いたもののみ
悟りには52の位があり、最高位「仏覚(ぶっかく)」を得た者のみ「仏様」と呼ばれます。悟りとはすべての人が幸せになれる、大宇宙の真理のことです。悟りは登山に例えられることが多く、位が上に行けば行くほど見晴らしが良くなり、大宇宙の真理が分かってくると言います。
仏像にはランクがある
しかし、現在は51位以下の者についても「仏」と使うことが多いです。本来、仏像というと「悟りを開いた人の像」という意味になります。しかし実際は修行中である位の菩薩像も含め、仏教に関係する像をまとめて「仏像」と呼びますね。主な仏像のランクは以下の通りです。
1.仏:「如来(にょらい)」とも呼ばれる。最高位の悟りを開いた姿
2.菩薩(ぼさつ):修行中の悟りを開く前の姿
3.明王(みょうおう):如来の化身とも呼ばれ、怒った顔をしているのが特徴
4.天部(てんぶ):仏教世界と仏法を守護する役割。他の宗教の神々が取り入れられている
亡くなった人を「仏」というのは日本だけ
刑事ドラマなどで亡くなった人のことを「ホトケ」と言っているのを聞いたことはありませんか?実はこれは日本だけの風習で、仏教学的に言えば間違っているとも言われます。
何故なら仏は悟りを開いた人の呼び名だから。一般の人が悟りを開いていることはまずありませんよね。ではなぜ「死者=仏」となったのでしょうか?
理由のひとつに浄土宗や浄土真宗の「浄土系」の考え方があります。浄土系の宗派では「死ねば必ず極楽浄土へ行ける」と説きました。極楽浄土は苦しみのない、素晴らしい所。本来は厳しい修行を終えて悟りを開いた者だけが行ける場所ですが、浄土系ではどんな者でも悟りを開けると説いた宗派です。なので「死ねば必ず極楽浄土へ行ける」は「死ねば必ず悟りを開き仏になれる」となり、死者を仏という文化になりました。
「神様」はあらゆるものがなるが「仏様」はお釈迦様だけ
日本における「神様」は八百万の神で自然や物・人間など様々なものがなります。慈悲を与えてくれる有難い存在だけでなく、自然災害など恐ろしい災いをもたらす存在として祀られてきました。「仏様」は本来最高位の悟りを開いた者のみを指す言葉。それが現在では他の位の仏像にも使われたり、死者に対していう言葉になりました。




