

- 交感神経と副交感神経から成り立つ「自律神経」
- 自律神経は体の恒常性を保つ
- 交感神経と副交感神経の違いは2つ
- 交感神経と副交感神経の「働き」の違いは?
- 交感神経:アクセルのような働き
- 副交感神経:ブレーキのような働き
- 交感神経と副交感神経がもたらす「症状」の違いは?
- 交感神経:緊張性の頭痛や動悸など
- 副交感神経:片頭痛や体のだるさなど
- 交感神経と副交感神経のバランスが崩れる原因3つ
- 原因1.過剰なストレス
- 原因2.不規則な生活
- 原因3.加齢
- 交感神経と副交感神経のバランスを整える方法3つ
- 方法1.朝日を浴びる
- 方法2.水をこまめに飲む
- 方法3.寝る前にスマートフォンを見ない
- 交感神経と副交感神経のバランスを整えよう
この記事の目次

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/スズキアユミ
ヘルスケア情報に興味深々の主婦ライター。自身や家族の健康を保つため、新たな情報を仕入れては試す毎日を送っている。最近は腸活と抗酸化がマイブーム。
交感神経と副交感神経から成り立つ「自律神経」

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交感神経と副交感神経は合わせて「自律神経」と呼ばれ、人間が自らの意志では調整できない体の機能をコントロールする働きを持っています。その働きは心拍数・血圧・体温・胃腸など体のすみずみにおよび、担う役割もさまざま。自律神経は私たちの意思に関係なく24時間働き続けています。
自律神経は体の恒常性を保つ
自律神経の役割は、私たちの体の恒常性を保つこと。恒常性はホメオスタシスともいわれ、生物の内部環境を一定状態にする性質を指します。例えば気温がどんなに低くても、人間の体温は36~37℃程度に保たれていますよね。気温の低さにつられて体温も下がり続ける、なんてことはありません。これこそ恒常性が保たれている状態です。
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交感神経と副交感神経の違いは2つ
交感神経と副交感神経には、体内での「働き」と、その働きが過剰になることで起こる「症状」の2つに大きな違いがあります。交感神経と副交感神経は互いにバランスを取りながら機能するもの。どちらか一方の働きが強い状態が続くと、私たちの体はうまく働かずに不調があらわれます。

交感神経と副交感神経は、どちらか一方の働きが強くなればもう一方の働きは弱くなる天秤のような動きをするんだ。他方に比べて働きが強い状態のことを「優位」と表現する。例えば交感神経が強く働いているときは、「交感神経が優位」というぞ。この後にも出てくる表現だから覚えておいてくれ。
交感神経と副交感神経の「働き」の違いは?

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交感神経と副交感神経の働きは正反対。体の中で全く逆の役割を果たします。交感神経は、体の活動を高めてアクティブに行動できるようにするアクセルのような働き。一方の副交感神経は、体を休めてリラックスした状態にするブレーキのような働きです。
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