この記事では車の「マニュアル」と「ミッション」の違いについてみていきます。この2つはどちらも車の種類のことで、同じものを指していることは分かる。なぜ違う言い方があるのか、気になるな。理由は車の歴史によるもので、地域や年代よる違いがあるようです。
今回は車の種類である「マニュアル」と「ミッション」の違いについて、会社員ライターのミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。保有している車はMT。「マニュアル」という呼び方を使っている。

「マニュアル」と「ミッション」の意味は同じ

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「マニュアル」も「ミッション」も「MT」のことを差して使用されています。MTとはマニュアルトランスミッションのことです。トランスミッションとは日本語で言うと変速機のことで、エンジンからのエネルギーをタイヤに伝えます。その際の回転数を切り替えることで、速度や状況に応じたエネルギーを出すことができるのです。「マニュアル」とは手動という意味があり、MTは直訳で”手動変速機”という意味でしょう。「マニュアル」「ミッション」ともに「MT車」の意味で使用されています。

反対に、自動で変速する車は「AT(オートマチックトランスミッション)」です。

「マニュアル」と「ミッション」の違い

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「マニュアル」「ミッション」ともに同じ意味で使用されます。同じ意味なのになぜ違う言葉で言われるのかは、自動車の歴史や使用する地域、年齢によるようです。

違い1.略す部分

「マニュアル」と「ミッション」は「マニュアルトランスミッション」の略です。頭を略すか、最後を略すかの違いでしょう。MTとは違い自動で変速する車が「AT」です。これは誰もが「オートマ」と略しています。

どちらの車もトランスミッションが付いているのに、MTのみ「ミッション」と略す理由は自動車の歴史にあるようです。もともと、自動車はMTしかなく、ATは後で誕生したものでした。そのためMTの言い方が人によって「マニュアル」と「ミッション」に分かれてしまったと考えられます。また、MTがミッションの頭文字とたまたま同じになっているため、誤解している場合もあるようです。

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違い2.使う地域

全国的には「マニュアル」という言い方が浸透していますが、関西地方では「ミッション」を使用する人がよくいるようです。まわりの人が使っているからなどの理由もあるかと思いますが、関西弁のイントネーションに「マニュアル」より「ミッション」のほうがしっくりくるからなのかもしれません。

違い3.使う年代

「ミッション」という言い方は、1990年頃までに成人していた世代の方によく見られます。AT車が日本で広く普及されたのが1990年ごろで、2000年には9割がAT車となりました。それまでは自動車と言えばMT車が主流だったので、「ミッション」という言い方が浸透していたようです。この世代の方が、現在も「ミッション」という言い方をしている場合があります。

「MT」の仕組みと「AT」との違い

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MT車とAT車との大きな違いは、トランスミッションを手動で動かす装置が付いているかどうかです。一般的なMTには、アクセルペダルとブレーキペダルの隣、1番左にクラッチペダルがあります。

クラッチを踏むと、トランスミッションとエンジンのつながりが途切れて、動力が伝わらない状態に。一方、手元のレバーはギアチェンジをするためのもので、5~6速に分かれています。クラッチを踏んだ状態でのみギアチェンジができ、回転数を変えて速さや状況に応じた調整が可能です。

また、ATにはギアチェンジを自動で行う、トルクコンバーターが付いています。これのおかげでアクセルを踏むだけで、回転数が自動で変わり、スムーズな運転ができるのです。

「マニュアル」と「ミッション」どちらでも伝わるけれど「マニュアル」が的確!

「マニュアル」と「ミッション」は同じ意味ですが、「マニュアル」が使われることが多いです。地域や年代によって「ミッション」と使用する方もいるようですね。「ミッション」という方の年代や出身地を聞くと、納得の答えかもしれませんよ。どちらでも意味は伝わりますが、MTと対照的なATにもトランスミッションがあることから、現在では「マニュアル」と略すのが的確でしょう。

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雑学

3分でわかるマニュアルとミッション違いは?地域や年代によって呼び方が違う?会社員ライターが簡単に分かりやすく解説

この記事では車の「マニュアル」と「ミッション」の違いについてみていきます。この2つはどちらも車の種類のことで、同じものを指していることは分かる。なぜ違う言い方があるのか、気になるな。理由は車の歴史によるもので、地域や年代よる違いがあるようです。
今回は車の種類である「マニュアル」と「ミッション」の違いについて、会社員ライターのミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。保有している車はMT。「マニュアル」という呼び方を使っている。

「マニュアル」と「ミッション」の意味は同じ

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「マニュアル」も「ミッション」も「MT」のことを差して使用されています。MTとはマニュアルトランスミッションのことです。トランスミッションとは日本語で言うと変速機のことで、エンジンからのエネルギーをタイヤに伝えます。その際の回転数を切り替えることで、速度や状況に応じたエネルギーを出すことができるのです。「マニュアル」とは手動という意味があり、MTは直訳で”手動変速機”という意味でしょう。「マニュアル」「ミッション」ともに「MT車」の意味で使用されています。

反対に、自動で変速する車は「AT(オートマチックトランスミッション)」です。

「マニュアル」と「ミッション」の違い

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「マニュアル」「ミッション」ともに同じ意味で使用されます。同じ意味なのになぜ違う言葉で言われるのかは、自動車の歴史や使用する地域、年齢によるようです。

違い1.略す部分

「マニュアル」と「ミッション」は「マニュアルトランスミッション」の略です。頭を略すか、最後を略すかの違いでしょう。MTとは違い自動で変速する車が「AT」です。これは誰もが「オートマ」と略しています。

どちらの車もトランスミッションが付いているのに、MTのみ「ミッション」と略す理由は自動車の歴史にあるようです。もともと、自動車はMTしかなく、ATは後で誕生したものでした。そのためMTの言い方が人によって「マニュアル」と「ミッション」に分かれてしまったと考えられます。また、MTがミッションの頭文字とたまたま同じになっているため、誤解している場合もあるようです。

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