
簡単でわかりやすい!介護支援専門員とケアマネの違いとは?受験資格や試験・研修も看護師が詳しく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/近野チカ
10年以上の看護師経験を持つWebライター。高齢者が多い地域のため、病院の入院患者さんも高齢者ばかりでおむつ交換なども得意。訪問看護でも高齢の利用者さんが多いので介護保険にも詳しくなった。
介護支援専門員とケアマネの違いとは?

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介護支援専門員、ケアマネージャー(ケアマネジャー)は同じ職種です。同職種なのにも関わらず、なぜ名称が複数あるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
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介護支援専門員とは介護保険上の正式名称
「介護支援専門員」は介護保険法で使われている正式な名称です。要支援・要介護認定を受けた65歳以上の高齢者(例外として、介護保険法施行令第二条に列記されている、特定疾病に該当する40歳以上の方)のケアプランの作成などを行います。
ケアマネとは介護支援専門員の通称、ケアマネジャーの略
介護支援専門員は「ケアマネージャー」、「ケアマネジャー」という通称が使われることがあります。ケアマネージャー、ケアマネジャーの違いは英語のmanagerを本場に近い「マネジャー」と発音するかしないかの違いで、通称を略したのが「ケアマネ」です。
介護支援専門員の受験資格・試験・研修について詳しく解説!
介護支援専門員(ケアマネージャー)は誰でも受験できるわけではありません。また通常の資格試験とは違い、試験を受けて実務研修を受けるのではなく、「介護支援専門員実務研修受講試験」という実務研修を受けるための試験です。仕事内容や受験資格、試験、研修について解説します。
どんな仕事?

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介護サービスを利用するには、ケアプランを作成する必要があります。実はこのケアプランは利用する本人自身が作成しても良いのですが、介護保険を熟知していないと作るのは骨の折れる作業です。ちなみにケアマネにかかる費用は介護保険から全額支給されるため、自己負担はありません。
ケアマネは依頼を受けると、本人や家族が抱えている問題を分析し、必要な支援やサービスを受けられるようにケアプランを作成します。月1回は利用者宅を訪問してヒアリングを行い、ケアプランの目標に対して達成度などの確認、新たな問題や必要な支援などが発生していないかの確認するほか、本人や家族の要望にあった介護サービスの情報提供を行ったり、自治体やサービス事業者などへの連絡調整を行うのもケアマネの仕事です。
利用した介護サービスの自己負担分以外は介護保険から給付を受けるため、そのために必要な書類作成・提出を行います。
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