この記事ではアスコルビン酸とビタミンCの違いについてみていきます。ビタミンCのサプリメントなどを見るとアスコルビン酸と書いてあるな。2つの違いはほぼなく、アスコルビン酸とビタミンCは基本的に同じものと考えて良いみたいです。なぜ違う言い方があるのかに加え、アスコルビン酸の効果についてもみていこう。
今回はアスコルビン酸とビタミンCについて、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。好きな果物は、ビタミンCたっぷりで心にも体にもおいしいイチゴ。

アスコルビン酸とビタミンCは同じ

image by iStockphoto

アスコルビン酸とビタミンCは基本的に同じものと考えてよいでしょう。細かくいうと、L-アスコルビン酸のことをビタミンCといいます。サプリメントや健康食品にアスコルビン酸という表記があれば、ビタミンCが摂れると思って間違いないです。

アスコルビン酸とビタミンCは同一だと思ってよいということですね。同じなのになぜ呼び方が違うのかというと、「ビタミン」という総称にあります。人体の機能を保つために摂取が必要な有機化合物を、まとめて「ビタミン」と呼んでいるからです。発見した順番にアルファベット順に名づけられました。

それぞれビタミン○○という一般的な呼び方と、アスコルビン酸のようにビタミンそのものの名前の2通りの呼び方があることがほとんどです。

L-アスコルビン酸とD-アスコルビン酸の違い

L-アスコルビン酸の立体異性体がD-アスコルビン酸で、エリソルビン酸です。簡単にいうと、エリソルビン酸は構造がビタミンCと酷似していますがビタミンCの働きはせず、ビタミンCを保護する働きがあります。酸化防止剤としてのみ食品に使用できるのが、エリソルビン酸です。一方、L-アスコルビン酸は酸化防止剤だけでなく栄養強化として使用することができます。

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ビタミンCの3つの効果

ビタミンCには3つの効果があります。詳しく見ていきましょう。

その1.「コラーゲンの生成」に必須

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コラーゲンを生成するには、ビタミンCが必要となります。肌を作っているたんぱく質の多くがコラーゲンです。ハリやつやのある肌、シワやシミ対策にはビタミンCが必要となっています。また、コラーゲンは軟骨や血管などにも存在していて、健康を保つためにも大切な栄養素です。

その2.「免疫機能」向上

血液のリンパ球や白血球に多く含まれるビタミンCが細菌やウィルスと戦うことから、ビタミンCには免疫機能向上の効果があります。日常的にビタミンCをしっかり摂取することで、日ごろの風邪予防はもちろん体調がすぐれない時には回復を助けるでしょう。

その3.老化防止の効果あり!「抗酸化作用」

ビタミンCには抗酸化作用があります。老化を防いだり、ガンなどの病気の原因にもなる活性酵素を無害化したりするのが抗酸化作用です。ビタミンCの他、ビタミンA、ビタミンE、ポリフェノールなどに抗酸化作用があります。抗酸化作用の働きを効果的に得たいなら、それぞれの栄養素をまんべんなく摂取することを心がけましょう。

ビタミンCの効果的な摂取方法

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ビタミンCは水に溶けやすい性質を持つ水溶性ビタミンです。そのため、体内にため込むことができず、定期的に食事で摂取する必要があります。ビタミンCが豊富なのは、果物や野菜です。豊富に含まれているものを具体的にみてみましょう。

・赤ピーマン
・黄ピーマン
・ブロッコリー
・カリフラワー
・アセロラ
・いちご
・柿
・キウイフルーツ

ビタミンCと言えばレモンですが、レモンを丸かじりできる人はなかなかいないので、食べやすいものでビタミンCが豊富なものを上げました。

水溶性ビタミンであるビタミンCは、過剰に摂取しても尿になってしまう栄養です。一度にたくさん摂取しても効果が得られませんが、摂りすぎに気を付ける必要がないのは安心ですね。ただし、水溶性なのでゆでると水に溶けだしてしまうので、生食したり蒸したりスープに入れたりするのがおすすめです。毎食に果物や野菜を取り入れて、免疫力アップさせて、美容や健康効果を得て、若々しく生活していきましょう!

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アスコルビン酸で健康と美容を手に入れよう

アスコルビン酸とビタミンCは基本的に同じものであることが分かりました。コラーゲンの生成・免疫機能・抗酸化作用など嬉しい効果もあります。体にため込むことのできないビタミンCの効果を得て健康に生活するためにも、日々の食事でビタミンC豊富な野菜や果物を取り入れていきましょう。

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雑学

アスコルビン酸とビタミンCの違いは?体に嬉しい3つの効果も栄養士ライターが簡単に分かりやすく解説

この記事ではアスコルビン酸とビタミンCの違いについてみていきます。ビタミンCのサプリメントなどを見るとアスコルビン酸と書いてあるな。2つの違いはほぼなく、アスコルビン酸とビタミンCは基本的に同じものと考えて良いみたいです。なぜ違う言い方があるのかに加え、アスコルビン酸の効果についてもみていこう。
今回はアスコルビン酸とビタミンCについて、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。好きな果物は、ビタミンCたっぷりで心にも体にもおいしいイチゴ。

アスコルビン酸とビタミンCは同じ

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アスコルビン酸とビタミンCは基本的に同じものと考えてよいでしょう。細かくいうと、L-アスコルビン酸のことをビタミンCといいます。サプリメントや健康食品にアスコルビン酸という表記があれば、ビタミンCが摂れると思って間違いないです。

アスコルビン酸とビタミンCは同一だと思ってよいということですね。同じなのになぜ呼び方が違うのかというと、「ビタミン」という総称にあります。人体の機能を保つために摂取が必要な有機化合物を、まとめて「ビタミン」と呼んでいるからです。発見した順番にアルファベット順に名づけられました。

それぞれビタミン○○という一般的な呼び方と、アスコルビン酸のようにビタミンそのものの名前の2通りの呼び方があることがほとんどです。

L-アスコルビン酸とD-アスコルビン酸の違い

L-アスコルビン酸の立体異性体がD-アスコルビン酸で、エリソルビン酸です。簡単にいうと、エリソルビン酸は構造がビタミンCと酷似していますがビタミンCの働きはせず、ビタミンCを保護する働きがあります。酸化防止剤としてのみ食品に使用できるのが、エリソルビン酸です。一方、L-アスコルビン酸は酸化防止剤だけでなく栄養強化として使用することができます。

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