
簡単でわかりやすい!アシカとアザラシ、オットセイの違いとは?見分け方や特徴、セイウチ・トドとの違いも雑学大好き図書館司書が詳しく解説

ライター/ひろみ
図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。
アシカ科とアザラシ科の違い

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アシカ、アザラシ、オットセイは海にすむ哺乳類の仲間です。アシカとオットセイはアシカ科に、アザラシはアザラシ科に属しています。まずはアシカ科とアザラシ科の違いについて順にみていきましょう。
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1.体形
アシカ科とアザラシ科では、ぱっと見たときに受ける印象が違います。アシカやオットセイは首が長く、細身ですらっとしていますが、アザラシは全体的に丸く、くびれもなくぽってりした体形です。アザラシは寒冷地に住んでいるので、体を守るために多くの脂肪がついています。
2.ヒレの大きさ
ヒレの違いもわかりやすいポイントです。アシカ科のアシカやオットセイの前ヒレは非常に大きく、まるで手のように見えます。ショーではこの前ヒレだけで体を支え、鼻の上にボールを乗せていますね。一方、アザラシの前ヒレは小さく、後ヒレは後ろにまっすぐに伸びたままです。アザラシの前ヒレには爪があります。
3.地上、水中での動き方
アシカやオットセイは後ヒレを前にも曲げられるため、前ヒレと後ヒレを使って、地上でもすばやく移動できます。泳ぐときは、大きな前ヒレで水をかきながら前進。後ヒレでバランスをとります。
アザラシはヒレで体を支えられないため地上では基本的に寝転んでいるだけです。移動するときは体全体で滑るように進み、水の中でも前ヒレは使わず、後ヒレを左右にふって泳ぎます。
4.耳の形
近くで見たときに確認しやすいのは耳です。アシカとオットセイの耳には耳介という耳たぶのようなものがあり、外に突き出ています。アザラシにも耳はありますが、耳介は退化し、目のななめ上あたりに穴があいているだけです。泳ぐときにはこの穴を閉じて水が入らないようにします。
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