この記事ではとらやと虎屋の違いについてみていきます。どちらも老舗和菓子屋の名前なのですが、ひらがな表記と漢字表記で一体どのような違いがあるでしょう。調べてみると、扱っている商品が違ったり、歴史、名前の由来などいろいろ違いがあるみたいです。今回は、日本を代表するこの2つの和菓子屋について比較しながら違いを見つつ、日本人なら絶対に食べておきたい人気メニューを和菓子大好きなライターいずなんと一緒に解説していきます。

ライター/いずなん

あんこを小豆からつくるほど和菓子が大好きライターが、全国の和菓子を食べ歩いた経験を活かして、とらやと虎屋の違いについて詳しく解説する。

とらやと虎屋の違いとは?

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『とらや』と『虎屋』を一緒のお店だと思っていませんか?読み方が同じで、どちらも和菓子屋さんの名前なので勘違いしてしまっている人も多いのではないでしょうか。実は、この2つは全く別の和菓子屋のことを指します。とらやと虎屋の違いについて、歴史、名前の由来、本店の場所などを詳しくみていきましょう。

とらやの歴史・名前の由来・本店の場所

とらやは室町時代後期に京都で創業し、およそ500年続いている日本最古の和菓子屋。史書では、1754年後陽成天皇の時代には御用商人として、京都御所に出入りしていた記録があります。名前の由来は、歴代の当主である黒川家が信仰している毘沙門天にあり、その使いとされている動物こそが虎。毘沙門天の縁起にあやかりたいということから『とらや』になったといわれています。

とらやの本店は、東京都港区赤坂にあり、皇族方の住まわれている赤坂御所の目の前です。そのあたりは、さすが皇室御用達という感じがします。

虎屋の歴史・名前の由来・本店の場所

虎屋は1620年江戸時代初期に広島県で創業し、およそ400年続く和菓子屋です。創業から2年後の1622年には、福山藩の御用菓子司として広く知られるようになりました。名前の由来は、1750年見た目にインパクトのある虎柄の菓子で、現在の看板商品である「虎焼」を開発。初代当主が寅年だったことや、虎のもつ美しさや、勢いのある様にあやかりたい気持ちから、それまで『高田屋』という名前だったのを『虎屋』に変更したといわれています。

虎屋の本店は広島県福山市曙町にあり、広島県最古の企業として、今日も地元の人から愛されているのです。

とらやと虎屋の違いについて
その1.創業    とらや:室町時代 
         虎屋:江戸時代初期
その2.名前の由来 とらや:毘沙門天の使いである虎から
         虎屋:初代当主が寅年だった
その3.本店の場所 とらや:東京都港区赤坂
         虎屋:広島県福山市曙町

\次のページで「とらやと虎屋の人気メニューを紹介」を解説!/

とらやと虎屋の人気メニューを紹介

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これまで2つの和菓子屋の違いについてみてきました。次にそれぞれどのような人気メニューがあるか紹介していきたいと思います。

とらやは羊羹が人気のお店

とらやの人気メニューといえば羊羹です。中でも代表的なのが、小豆の皮までしっかりと味がしみていて、風味豊かで品の良いスッキリとした甘さが絶品の小倉羊羹『夜の梅』。切ったときに見える小豆を、夜の梅の花に見立てた見た目も美しい羊羹です。この『夜の梅』は、1819年の文献にも記録が残っていて、とても歴史のあるとらやの人気メニューになります。

虎屋は虎焼が人気のお店

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虎屋の人気メニューは、その店名にもなった『虎焼』です。しっとりとしたカステラ生地に甘さ控えめのつぶあんがサンドされていて、ふっくらとやわらかな食感とちょうどよい甘さが楽しめます。虎模様のインパクトある見た目から、お土産にも大人気の商品です。

最近では、たこ焼きにしか見えないシュークリームなどの『本物そっくりスイーツシリーズ』も人気で、和菓子だけではなく洋菓子も取り入れた新しい商品も話題を呼んでいます。

\次のページで「500年以上愛される和菓子は日本の宝」を解説!/

500年以上愛される和菓子は日本の宝

とらやと虎屋の違いについて紹介しました。呼び名は同じでも、歴史、名前の由来、扱う商品を調べてみると全く別のお店ということが分かりました。とらやは500年、虎屋は400年も続く和菓子の老舗で、日本を代表する長寿企業といえます。和菓子を日本の文化として築き上げてきたのは、こういった歴史ある和菓子屋が今日まで人々に愛されてきたからでしょう。「江戸時代の人もこれを食べていたのか」と感じながら、とらやの羊羹を食べるのも楽しそうですね。

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雑学

簡単でわかりやすい!とらやと虎屋の違いとは?歴史や名前の由来・人気メニューも和菓子大好きライターが詳しく解説

この記事ではとらやと虎屋の違いについてみていきます。どちらも老舗和菓子屋の名前なのですが、ひらがな表記と漢字表記で一体どのような違いがあるでしょう。調べてみると、扱っている商品が違ったり、歴史、名前の由来などいろいろ違いがあるみたいです。今回は、日本を代表するこの2つの和菓子屋について比較しながら違いを見つつ、日本人なら絶対に食べておきたい人気メニューを和菓子大好きなライターいずなんと一緒に解説していきます。

ライター/いずなん

あんこを小豆からつくるほど和菓子が大好きライターが、全国の和菓子を食べ歩いた経験を活かして、とらやと虎屋の違いについて詳しく解説する。

とらやと虎屋の違いとは?

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『とらや』と『虎屋』を一緒のお店だと思っていませんか?読み方が同じで、どちらも和菓子屋さんの名前なので勘違いしてしまっている人も多いのではないでしょうか。実は、この2つは全く別の和菓子屋のことを指します。とらやと虎屋の違いについて、歴史、名前の由来、本店の場所などを詳しくみていきましょう。

とらやの歴史・名前の由来・本店の場所

とらやは室町時代後期に京都で創業し、およそ500年続いている日本最古の和菓子屋。史書では、1754年後陽成天皇の時代には御用商人として、京都御所に出入りしていた記録があります。名前の由来は、歴代の当主である黒川家が信仰している毘沙門天にあり、その使いとされている動物こそが虎。毘沙門天の縁起にあやかりたいということから『とらや』になったといわれています。

とらやの本店は、東京都港区赤坂にあり、皇族方の住まわれている赤坂御所の目の前です。そのあたりは、さすが皇室御用達という感じがします。

虎屋の歴史・名前の由来・本店の場所

虎屋は1620年江戸時代初期に広島県で創業し、およそ400年続く和菓子屋です。創業から2年後の1622年には、福山藩の御用菓子司として広く知られるようになりました。名前の由来は、1750年見た目にインパクトのある虎柄の菓子で、現在の看板商品である「虎焼」を開発。初代当主が寅年だったことや、虎のもつ美しさや、勢いのある様にあやかりたい気持ちから、それまで『高田屋』という名前だったのを『虎屋』に変更したといわれています。

虎屋の本店は広島県福山市曙町にあり、広島県最古の企業として、今日も地元の人から愛されているのです。

とらやと虎屋の違いについて
その1.創業    とらや:室町時代 
         虎屋:江戸時代初期
その2.名前の由来 とらや:毘沙門天の使いである虎から
         虎屋:初代当主が寅年だった
その3.本店の場所 とらや:東京都港区赤坂
         虎屋:広島県福山市曙町

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