簡単でわかりやすい!封緘と封印の違いとは?漢字の読み方から封緘のやり方まで現役塾講師がわかりやすく解説
「印」はもともと押しつけること
つづいて「印」という漢字について説明しましょう。「印」の左側の形は「人の手」をあらわし、右の「卩(ふしづくり)」は「ひざまづいている人」をあらわしています。そこから、「印」という字はもともと「押しつける」ことを意味する字でした。しかし、やがてハンコなどを押しつけて物に「しるし」をつける様子から、今日の私たちが意味する「しるし」という意味で「印」という字が使われるようになったのです。
ですので、「封印」という言葉は、封をして、そこに閉じた証しとしてつける印や、その印をつける行為自体を意味します。
封緘のやり方を説明
つぎに、封緘のやり方を知らない方のために、基本的なやり方を説明しましょう。まずは封筒に書類や手紙などを入れ、封筒のベロ(封筒を閉じるときのフタにあたる部分)にのり付けして閉じます。そして折ったベロにペンで「〆(しめ)」の印を書きましょう。形は似ていますが、「〆」はバツマークではないので「×」と書かないように気をつけてください。
以上が封緘の一番基本的なやり方ですが、ビジネスや重要書類などでは「緘」という字が彫られた封緘印が使われることが多いですし、他にもシーリングワックスという蝋を溶かしてそこにスタンプを押したり、封緘シールという封印用のシールもあったりなど、封緘の方法はその用途やシチュエーションなどによってさまざまなものがあります。
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