簡単で分かりやすい「広島原爆」と「長崎原爆」の違い!原爆に使われた燃料や威力、被害状況も歴史大好き元塾講師がくわしく解説!
後遺症
原爆の被害で最も深刻なのは放射線によるものです。放射線は目に見えるものではありませんが、確実に人体に悪い影響を与えます。たとえ原爆投下によってけがをしていなくても、免疫の低下、白血球の減少、出血症状、脱毛などの症状を引き起こしすのです。
このように被爆した人たちも含めると原爆による死者数は2021年時点で51万人を超えています。そして今もなお、放射線の後遺症に苦しめられている人がたくさんいるのです。
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現在の核兵器を取り巻く情勢
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広島、長崎への原爆投下後、アメリカ、イギリス、フランス、旧ソ連、中国が核兵器の開発を進め、ピーク時には約70,000発にまで達しました。東西冷戦下では、アメリカ、旧ソ連を中心に核開発が進み戦争の抑止力として膨大な数の核兵器を所有するに至ったのです。
大国による核軍縮
アメリカ、旧ソ連による核開発が繰り広げられてきましたが、国際社会におけるさまざまな会議、会合を重ねた結果、保有する核兵器の数を制限するなどの動きが見られ、2022年1月の時点で約1,2700発の核弾頭が地球上に存在します。主な条約は下記の通りです。
NPT(核不拡散条約)
SALT 1・2
INF(中距離核戦力)条約
START 1・2 など
核兵器の拡散
大国が軍縮に向かう中、新たに核を保有する国が増えていることが現在最も心配されることです。インド、パキスタン、北朝鮮は核の保有を認めていますし、またイランやイスラエルは核を保有してるのではないかとの疑惑があります。核兵器の拡散が新たな核保有国を生み出したり、テロリストの手に渡ったりするなどの危険性があるということです。
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