今回はサムジャンとコチュジャンの違いを解説していきます。最近は日本でも韓国料理が人気で、韓国料理店も増えていますね。今回のサムジャンとコチュジャンは、どちらも韓国で人気の辛みのある調味料です。日本でよく使われるコチュジャンとは対照的に、サムジャンは名前を聞いたことがない人も多いでしょう。今回はこの韓国料理に欠かせない調味料を定義から確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.定義

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サムジャンとコチュジャンはどちらも辛みのある調味料ですが、どのような部分が具体的に違うのでしょうか。ここからは定義や使われ方を詳しく解説していきます。

サムジャン:野菜や肉を包んで食べる

サムジャンは韓国で古くから使われている調味料で、赤い味噌のような見た目をしています。「サム」は韓国語で包むという意味「醤(ジャン)」は大豆を発酵させた調味料の総称を指し、サムジャンはこれを掛け合わせた言葉です。野菜や肉を包んで食べる料理によく使われます。

コチュジャン:薬味として使われる

コチュジャンも韓国を代表する調味料で「コチュ」は韓国語の「唐辛子」を意味します。米やもち米麹、唐辛子の粉などが主な材料で、薬味として使われるのが定番の使い方です。サムジャン同様赤い味噌のような見た目をしています。

違いその2.味

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ここからはそれぞれの味の違いをみていきます。同じ辛みのある調味料でも、味の違いはあるのでしょうか。

\次のページで「サムジャン:甘みとコクが強い甘辛い味わい」を解説!/

サムジャン:甘みとコクが強い甘辛い味わい

サムジャンはコチュジャンに比べて辛さがマイルドで、甘みとコクが強い甘辛い味わいをしています。ゴマやニンニクの風味が感じられ、香りが良いのも特徴です。辛さがマイルドなので、辛いものが苦手な人でも食べられるのが嬉しいですね。

コチュジャン:辛みが強いパンチの効いた味わい

コチュジャンは唐辛子の辛みが強い、パンチの効いた味わいです。深みのある辛さの中に、甘みとコクがあります。また発酵食品ならではの香ばしい香りも特徴です。日本産のコチュジャンは日本人用にアレンジされており、砂糖が加えられて辛さがマイルドになっています。韓国産は唐辛子がたっぷり使われており、辛みが強いです。

違いその3.作り方

スーパーでたくさんの種類が売っているのを見かけますが、自分で作ることはできるのでしょうか。ここからは具体的な調味料を紹介しつつ、解説していきます。

サムジャン:ゴマ・ニンニク・砂糖がポイント

サムジャンはゴマとニンニクの香り、砂糖の甘さが特徴なので、自分で作る場合にはこの「ゴマ」「ニンニク」「砂糖」を入れるのがポイントです。以下の調味料を混ぜるとサムジャンができますよ。

・味噌
・砂糖(はちみつ)
・コチュジャン
・酒
・ごま油(白すりごま)
・ニンニク
・長ネギ

\次のページで「コチュジャン:粉唐辛子・合わせ味噌がポイント」を解説!/

コチュジャン:粉唐辛子・合わせ味噌がポイント

本格的なコチュジャンは長時間発酵させて作るため、自分で作るのは手間がかかってしまう調味料です。ですので家でコチュジャンが切れてしまったときなどに使える、簡単な作り方を紹介します。以下の調味料を混ぜ合わせると、コチュジャンの味に近づくでしょう。

・粉唐辛子(韓国産)
・合わせ味噌
・砂糖
・みりん

違いその4.おすすめレシピ

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味の違いはわかりましたが、具体的にどんな料理に合うのでしょうか。定番の食べ方やおすすめの調理方法を詳しく解説していきます。

サムジャン:サムギョプサル・スープなど

サムジャンは焼肉屋に置かれていることが多いので、食べたことがある人もいるのではないでしょうか。サンチュに肉を巻いてサムジャンと一緒に食べるのが、定番で美味しい食べ方です。そのほか炒め物やスープの味付け、炊き込みご飯など基本的にどんな料理でも合います。

コチュジャン:ビビンバ・タッカルビなど

コチュジャンは辛みがあるので、辛みがあると美味しくなる料理に合います。定番のビビンバやタッカルビ、ヤンニョムチキンにおすすめです。キャベツやきゅうりなどの野菜に、そのままつけても美味しく食べることができますよ。

豆板醤との違いは?

似た調味料で、豆板醤もありますよね。豆板醤は中国の代表的な調味料で、発酵食品です。原料にはソラマメや唐辛子が使われています。強い辛みと塩気が特徴で、麻婆豆腐や坦々麺などに使われていますね。加熱すると香りが増すので、炒め物をするときは油と同じタイミングで熱すると、味が引き立ち美味しくなります。

違いを知って使い分けよう!

ここまでサムジャンとコチュジャンの違いをみてきました。サムジャンは辛みが控えめで甘辛い味わい、コチュジャンは辛みのあるパンチが効いた味わいであることがわかりましたね。今回紹介した方法ではサムジャンやコチュジャンをスーパーで買わなくても、自分で似た味を作り出すことができます。韓国料理が好きな人や興味がある人は、ぜひお家で挑戦してみてください。

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雑学

簡単でわかりやすい!サムジャンとコチュジャンの違いとは?豆板醤との違いも料理好きライターが詳しく解説

今回はサムジャンとコチュジャンの違いを解説していきます。最近は日本でも韓国料理が人気で、韓国料理店も増えていますね。今回のサムジャンとコチュジャンは、どちらも韓国で人気の辛みのある調味料です。日本でよく使われるコチュジャンとは対照的に、サムジャンは名前を聞いたことがない人も多いでしょう。今回はこの韓国料理に欠かせない調味料を定義から確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.定義

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サムジャンとコチュジャンはどちらも辛みのある調味料ですが、どのような部分が具体的に違うのでしょうか。ここからは定義や使われ方を詳しく解説していきます。

サムジャン:野菜や肉を包んで食べる

サムジャンは韓国で古くから使われている調味料で、赤い味噌のような見た目をしています。「サム」は韓国語で包むという意味「醤(ジャン)」は大豆を発酵させた調味料の総称を指し、サムジャンはこれを掛け合わせた言葉です。野菜や肉を包んで食べる料理によく使われます。

コチュジャン:薬味として使われる

コチュジャンも韓国を代表する調味料で「コチュ」は韓国語の「唐辛子」を意味します。米やもち米麹、唐辛子の粉などが主な材料で、薬味として使われるのが定番の使い方です。サムジャン同様赤い味噌のような見た目をしています。

違いその2.味

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ここからはそれぞれの味の違いをみていきます。同じ辛みのある調味料でも、味の違いはあるのでしょうか。

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