今回はイチボとランプの違いを解説していきます。カルビやハラミなど王道の部位に比べて聞きなじみのないこの2つですが、どちらも焼肉のメニューや肉屋で見かけたことがあるのではないでしょうか。しかしそれぞれの部位や味を、詳しく説明できる人は少ないでしょう。今回はイチボとランプの部位や味の違いを、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.部位・肉質の違い

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イチボとランプはどちらも牛肉のお尻あたりの部位で、まとめて「ランイチ」と呼ばれます。しかし細かく分けるとそれぞれ違う部位で、肉質にも違いが。ここからはそれぞれの部位と肉質の違いをみていきましょう。

イチボ:お尻の先端で、赤身とサシのバランスが良い

イチボはお尻の先端、外モモの上側の部位です。お尻の骨周りの肉ですね。赤身とサシのバランスが良いため脂っぽすぎず、ほどよい甘味が感じられます。肉質はしっかりしていて赤身の部分は肉々しさを感じ、サシの部分は柔らかい贅沢な部位です。

ランプ:腰部分で適度なサシが入っている

ランプはサーロインの後ろ側で、背中側の腰部分の部位です。肉質はイチボよりも柔らかく、適度なサシが入っています。赤身部分は濃厚な味わいが特徴で、サシの量はイチボより控えめです。ですのであっさりとしたクセのない味わいとなっています。

違いその2.名前の由来

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ここまで部位や肉質の違いをみてきましたが、次は名前の由来を解説していきます。

\次のページで「イチボ:牛の骨の形が由来」を解説!/

イチボ:牛の骨の形が由来

不思議な名前をしているイチボですが、牛の骨の形から名前がつけられたと言われています。牛のお尻の骨は、アルファベットのエイチの形をしていて「エイチボーン」と呼ばれていました。その真ん中の文字をとって「イチボ」と呼ばれるようになったそうです。

ランプ:英語のrumpが由来

ランプの名前の由来は、英語の「rump」からきています。rumpは直訳すると臀部、そのほか牛の尻肉や動物の尻肉という意味です。人間の場合はお尻のことは「hip」と言いますよね。rumpは主に動物にしか使われない単語になります。

違いその3.価値の違い

イチボとランプはどちらの方が価値が高いのでしょうか。どちらも高級なイメージがありますよね。ここからは1頭で取れる量を確認しつつ、解説していきます。

イチボ:1頭あたり2〜4キロほど

イチボはお尻の先端の肉なのでとても希少な部位で、1頭から2〜4キロほどしか取れません。牛肉の部位の中でも高めの値段です。ブランドや肉のランクによって変わってきますが、基本的にはランプより高値で取引されます。

ランプ:1頭あたり5キロほど

ランプもイチボと同様、牛1頭から取れる量が少なく1頭あたり5キロほどしか取ることができません。基本的にはイチボより安価で取引され、高級な部位と言われているサーロインやフィレと比べると、かなりリーズナブルに購入することができます。

違いその4.おすすめの食べ方

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イチボとランプの違いはわかりましたが、おすすめの食べ方はあるのでしょうか。ここからはそれぞれに合う料理を紹介していきます。

\次のページで「イチボ:ステーキ・焼肉・ローストビーフ」を解説!/

イチボ:ステーキ・焼肉・ローストビーフ

イチボは独特の味わいがあり濃厚な旨味のある部位なので、イチボ本来の味が楽しめる食べ方がおすすめです。ステーキや焼肉、ローストビーフが向いていますよ。イチボはサーロインに似ているので、特にステーキがおすすめです。焼き加減はレアで、ゆっくり火を入れて焼くと食べごたえのあるジューシーなステーキが出来上がります。

ランプ:ステーキ・しゃぶしゃぶ・バーベキュー

ランプはサシが少ないため脂っぽさが苦手な人におすすめで、ステーキやしゃぶしゃぶ、バーベキューなどにむいています。ステーキの場合はイチボと同様にレアで焼くのがおすすめで、低温でじっくり焼き上げるのがポイントです。強火で焼き過ぎると硬くなってしまうので、注意しましょう。

違いを理解して食べてみよう!

ここまでイチボとランプの様々な違いをみてきました。イチボは赤身とサシのバランスが良く肉々しい味わい、ランプはサシが控えめであっさりした味わいでしたね。輸入牛肉や黒毛和牛など牛の種類によって値段や味は変わってきますが、基本的にイチボやランプは高級なお肉です。お祝いの日や、贅沢したい日にぜひ食べてみてくださいね!

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雑学

簡単でわかりやすい!イチボとランプの違いとは?肉質や味の違いは?料理好きライターが詳しく解説

今回はイチボとランプの違いを解説していきます。カルビやハラミなど王道の部位に比べて聞きなじみのないこの2つですが、どちらも焼肉のメニューや肉屋で見かけたことがあるのではないでしょうか。しかしそれぞれの部位や味を、詳しく説明できる人は少ないでしょう。今回はイチボとランプの部位や味の違いを、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.部位・肉質の違い

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イチボとランプはどちらも牛肉のお尻あたりの部位で、まとめて「ランイチ」と呼ばれます。しかし細かく分けるとそれぞれ違う部位で、肉質にも違いが。ここからはそれぞれの部位と肉質の違いをみていきましょう。

イチボ:お尻の先端で、赤身とサシのバランスが良い

イチボはお尻の先端、外モモの上側の部位です。お尻の骨周りの肉ですね。赤身とサシのバランスが良いため脂っぽすぎず、ほどよい甘味が感じられます。肉質はしっかりしていて赤身の部分は肉々しさを感じ、サシの部分は柔らかい贅沢な部位です。

ランプ:腰部分で適度なサシが入っている

ランプはサーロインの後ろ側で、背中側の腰部分の部位です。肉質はイチボよりも柔らかく、適度なサシが入っています。赤身部分は濃厚な味わいが特徴で、サシの量はイチボより控えめです。ですのであっさりとしたクセのない味わいとなっています。

違いその2.名前の由来

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ここまで部位や肉質の違いをみてきましたが、次は名前の由来を解説していきます。

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