以上の表の数値を参考に、例えば身体活動レベルが普通の30~49歳の女性であれば、1日のエネルギー摂取目標は2050kcal。このうちの60%、2050×0.6=1230kcalを炭水化物から摂取する必要があるということです。ちなみに炭水化物1gは4kcalとなるため、1230÷4=307.5gの炭水化物を摂取することが望ましいということになりますね。
糖質と甘味料の違いや特徴は?
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ダイエットを意識している方は、糖質オフという言葉をよく目にするでしょう。人間の身体では糖質を摂取すると血糖値が上がり、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌される仕組みになっているんだそう。インスリンが分泌しすぎると血糖は中性脂肪として筋肉や脂肪に取り込まれるメカニズムになっているのです。
そのため、糖質の摂りすぎには注意が必要となってきます。ここからは、糖質の種類と血糖値の関係、さらには甘味を求める際に砂糖の代替品となる人工甘味料まで比較しながらみていきましょう。
血糖値が上がりやすい甘味料:ブドウ糖や砂糖
血糖値が上がりやすい糖質は「糖類」に分類される単糖類や二糖類です。吸収率が高いため摂取後すぐに血糖値を上げる作用があり、単糖類であれば数分程度、二糖類では10分~1時間程度で体内へ吸収されていくんだそう。具体的な甘味の種類としては、グルコースという単糖類そのものであるブドウ糖や、砂糖の主成分であるショ糖、牛乳などに含まれるらラクロースや、サツマイモなどに含まれるトレハロースなどをさしています。
糖質によりエネルギーを摂取することにより、身体や脳のパフォーマンスを上げてくれるというメリットもありますね。ダイエットが目的なってくると炭水化物や糖質の積極的な摂取を避けるようになりますが、適度に摂取することも心がけていきましょう。
血糖値が上がりにくい甘味料:果糖や人工甘味料
果物に多く含まれる果糖は、血液中のインスリンを上昇させる作用が小さいといわれているため血糖値が上がりにくい糖であるといえるでしょう。また、味噌や醤油といった発酵食品に含まれる糖アルコールも血糖値が上がりにくいといわれており、砂糖の代替品として役立ちますね。具体的にはエリスリトールなどの甘味料などです。
砂糖の代替品として化学的に合成された人工甘味料も甘味を欲した際の選択肢としてよいかもしれません。合成人工甘味料は基本的にカロリーを抑えた甘味料になります。アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなどがよく聞くものになりますね。アスパルテームは味の素の「パルスイート」という商品にも使用されているのだそう。
炭水化物と糖質の違いを理解して美味しく食卓に取り入れよう!
炭水化物は糖質と食物繊維を合せたもの、糖質は炭水化物から食物繊維を除いたもので、人間が生きるために必要な三大栄養素のうちエネルギーを作り出す大切な役割を担う成分であることがわかりました。健康志向の高まりもあり、炭水化物抜きや糖質制限という言葉をよく目にするようになりましたが、健康な毎日を過ごすためには、適切な量を上手に選択していくことが必要となってきますね。
また、糖類ゼロと糖質ゼロの違いについてもみてきました。同じような表記であっても、糖類ゼロのものの中には糖質が含まれていることもあるということが理解できたでしょう。これを機に商品の表記を確認してみるのも楽しいかもしれません。