雑学

3分で簡単にわかる!交代と交替の違いとは?使い分けや英語表現も読書家ライターがわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。この記事では交代と交替の違いについてみていくぞ。どちらも役割などを入れ替えることを意味している言葉だが、それぞれ細かい用法に違いがある。混同していると誤りを指摘される場合もあるため、注意して覚えておこう。今回はそんな交代と交替の違いを、正しい使い分け方とあわせて読書家WEBライターのハヤカワと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

交代と交替の意味の違いとは?

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「交代(こうたい)」と「交替(こうたい)」はどちらも同じように読む似た言葉となっていますが、それぞれ意味に細かい違いがあります。この機会にそれぞれの意味の違いについて確認しておきましょう。

その1.交代とは?

「交代」は役割を引き継ぐことを主に意味する言葉です。前の人がゆずり、後の人が引き継ぐような行為を指しており、例えば野球の選手がベンチの選手と入れ替わる場合などに「交代」が使用されます。選手交代という熟語があるように、こういった場合には「交代」が一般的です。

また組織や企業において、ある人が退職したり転勤したりする場合、その人を別の人が代わりに引き継ぐことがあります。このような場合も、「交代」という言葉が使われるため注意して覚えておきましょう。「交代」はこうした形で主に1回限りで次の人に役割が替わることを指して使われていることが多い表現です。

その2.交替とは?

「交替」は役割をかわるがわる行うことを意味する言葉です。こちらは主に1回限りの入れ替わりを指す「交代」と違い、シフト勤務のように同じ役割を別々の人が何度も入れ替わって作業する場合など、何度も人が入れ替わる状況に使われます。こちらの点に注意して覚えておきましょう。

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「交代」を含む熟語には「選手交代」・「政権交代」・「世代交代」などがある。また「交替」を含む熟語は「交替勤務」・「交替制」などだ。厳密にどちらの字を使うのか区別されているわけではないが、それぞれの熟語は慣用的に「交代」・「交替」どちらかの字が使われている。語彙力を高めるためにも、こうした熟語についてもあわせて覚えておこう。

交代と交替の正しい使い分け方

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「交代」と「交替」は小社『明鏡国語辞典』によると、それぞれ1回限りで入れ替わる場合、何度も入れ替わる場合で使い分けるとされています。しかし江戸時代に1年ごとに繰り返されていた「参勤交代」などは何度も入れ替わる場合ですが、「交代」という字が使われており、こうした使い分けは絶対ではありません。

こういった場合のように実際にはどちらも同じように使われていることも多く、2通りの表現方法があるとして覚えておくのがおすすめです。「交代」と「交替」が同じものとして扱われていても、間違いではないため、こちらも注意して覚えておきましょう。

\次のページで「交代と交替の英語での表現について」を解説!/

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