簡単でわかりやすい!ふきのとうとふきの違いとは?旬やアク抜き、似ている毒草について農学専攻ライターが詳しく解説
ライター/2sc
理系の大学院に通うかたわら、ライターとして活動。技術から生活までさまざまな知識を、科学の視点で解説する。この記事では春の味覚である、ふきのとうとふきの違いについてわかりやすく解説していく。
ふきのとう/ふきの大まかな定義
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まずは「ふきのとう」と「ふき」が、どのような野菜なのかを大まかに解説します。両者はなぜ、見た目が違うのか気になりますよね。そんな「ふきのとう」と「ふき」の由来について、詳しくみていきましょう!
どちらも同じ植物に由来
見た目が違う「ふきのとう」と「ふき」は、全く同じ植物に由来。どちらもキク科フキ属の多年草「フキ」という植物の一部なのです。フキは、歴史ある日本の栽培植物。古くは平安時代から「野菜」として栽培されてきました。そんなフキは、野山に自生する「山菜」でもあります。日本全国の山間部では、道端から野原、川辺まで広くフキが採れるのです。
両者は部位が違う
同じフキに由来する野菜、「ふきのとう」と「ふき」は部位が完全に異なります。「ふきのとう」はフキのつぼみで、「ふき」はフキの葉の付け根の部分。とくに「ふき」は、茎ではなく「葉柄」として区別されます。なぜならフキ本来の茎は、地面の下にある(地下茎)からです。この地下茎こそが「ふきのとう」や「ふき」の本体。植物のフキは葉が枯れたあとも、地下茎だけで冬を越すのです。
そして「ふきのとう」が成長して「ふき」になることはありません。両者は別々に、地面から出てくるのです。この記事では「ふきのとう」と「ふき」とで違う箇所にフォーカス。まずは山菜採りや調理の前に、押さえておきたい事前知識について解説していきます。
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