健康を意識して何かしら行動を起こそうとしたときに「ジョギング」や「ランニング」といった方法がよく浮かぶよな。どちらも健康の維持・増進やダイエットには欠かせない運動ですが、それぞれに違いがあるみたいです。
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるランナー兼ビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は定期的にランニングも実施。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「ジョギング」と「ランニング」の違いとは?

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この2つの言葉は、運動として走るときに用いられる言葉です。しかし、「正確な違いがわからない」「適切に使い分けができない」という人も多いのではないでしょうか。この2つの違いを理解することで、それぞれの定義がわかるようになり、運動する人とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。2つの違いについてくわしく解説しますので、参考にしてください。

「ジョギング」は健康の維持・増進が目的

「ジョギング」は英語の“Jog”をベースにした言葉です。“Jog”には健康のためにゆっくり走るという意味があります。そのため、健康の維持・増進を目的としてゆっくり走ることを表したのが「ジョギング」です。

「ランニング」はトレーニングが目的

「ランニング」は英語の“Run”をベースにした言葉です。“Run”には走る・駆ける・急いで行くという意味があります。そのため、トレーニングなどを目的に「ジョギング」よりも早く走ることを表したのが「ランニング」です。

「ジョギング」の定義と運動量

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ここから「ジョギング」と「ランニング」の違いに着目しながら、「ジョギング」の定義や運動量を解説します。

「ジョギング」の定義

「ジョギング」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

\次のページで「「ジョギング」の運動量」を解説!/

ゆっくりと走ること。健康維持や体力増進のために行う軽いランニング。

出典:デジタル大辞泉

健康の維持・増進のためにおこない、「ランニング」よりも運動強度が軽いのが「ジョギング」です。また、厚生労働省の出す「健康づくりのための身体活動基準2013」では時速8km未満で走ることが、国立健康・栄養研究所の出す「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」では時速6.4km未満で走ることが「ジョギング」と読み取れます。

早さの定義は異なりますが、話しながら走れる程度にゆっくり走るのが「ジョギング」です。

「ジョギング」の運動量

ゆっくり走るジョギングでも運動になるため、運動した分だけエネルギーを消費します。ジョギングの消費エネルギーは、運動強度を表すMETsと運動時間、体重から、以下計算式で算出することが可能です。

エネルギー消費量(kcal)=運動強度(METs)×時間(h)×体重(kg)×1.05

ジョギングの運動強度(METs)は7.0と設定されているため、体重60kgの人が1時間「ジョギング」をすると、約441kcalエネルギーを消費します。

「ランニング」の定義と運動量

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ここからは「ランニング」の定義や運動量について解説します。

\次のページで「「ランニング」の定義」を解説!/

「ランニング」の定義

「ランニング」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

1.走ること。
2.ヨットで、追い風を受けて帆走すること。
3.「ランニングシャツ」の略。

出典:デジタル大辞泉

トレーニングのためにおこない、「ジョギング」よりも運動強度が強いのが「ランニング」です。また、厚生労働省の出す「健康づくりのための身体活動基準2013」では時速8km以上で走ることが、国立健康・栄養研究所の出す「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」では時速6.4km以上で走ることが「ランニング」と読み取れます。

早さの定義は異なりますが、息が弾む・息切れする程度に早く走るのが「ランニング」です。

「ランニング」の運動量

「ランニング」は「ジョギング」よりも早く走り、運動強度も強いため、より多くのエネルギーを消費します。「ランニング」の運動強度(METs)は、時速8kmで走るときに8.3と設定されているため、体重60kgの人が1時間「ランニング」をするときのエネルギー消費量は、約523kcalです。

「ウォーキング」との違いは?

ここまで「ジョギング」と「ランニング」の違いについて、定義や運動量をあげながら解説しました。ここでは、それら2つと同じく運動に表す言葉である「ウォーキング」についても定義や運動量を解説します。

\次のページで「「ウォーキング」の定義」を解説!/

「ウォーキング」の定義

「ウォーキング」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

1.歩くこと。歩行。
2.健康維持・体力増強のための歩行運動。
3.競歩。

出典:デジタル大辞泉

「ウォーキング」は通常の歩くことや散歩とは異なり、健康の維持・増進を目的とした歩行運動を表しています。

「ウォーキング」の運動量

「ウォーキング」の基本は歩くことです。通常通り歩けば、その運動強度は3.0METs、やや速歩(時速約5.6km)であれば3.8METs、速歩(時速約6km)であれば4.0METsとなっています。そのため、体重60kgの人が時速6kmの速歩で1時間「ウォーキング」をするときのエネルギー消費量は、約252kcalです。

目的と運動強度が異なると認識しよう

「ジョギング」と「ランニング」の違いについてくわしく解説しました。2つとも走る運動を表す言葉ですが、「ジョギング」は健康の維持・増進を目的としており、「ランニング」はトレーニングが目的で、かつ「ジョギング」よりも運動強度が強いという点が異なります。また、「ウォーキング」は歩く運動ですが、こちらも健康の維持・増進を目的とした歩行運動であることがわかりました。同じような言葉でもそれぞれ詳細な意味は異なる…くわしく調べるほどに日本語の面白さを感じずにはいられませんね。

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雑学

3分で簡単にわかる「ジョギング」と「ランニング」の違い!定義や運動量・「ウォーキング」との違いもランナー兼ビジネス文書熟練者が解説!

健康を意識して何かしら行動を起こそうとしたときに「ジョギング」や「ランニング」といった方法がよく浮かぶよな。どちらも健康の維持・増進やダイエットには欠かせない運動ですが、それぞれに違いがあるみたいです。
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるランナー兼ビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は定期的にランニングも実施。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「ジョギング」と「ランニング」の違いとは?

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この2つの言葉は、運動として走るときに用いられる言葉です。しかし、「正確な違いがわからない」「適切に使い分けができない」という人も多いのではないでしょうか。この2つの違いを理解することで、それぞれの定義がわかるようになり、運動する人とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。2つの違いについてくわしく解説しますので、参考にしてください。

「ジョギング」は健康の維持・増進が目的

「ジョギング」は英語の“Jog”をベースにした言葉です。“Jog”には健康のためにゆっくり走るという意味があります。そのため、健康の維持・増進を目的としてゆっくり走ることを表したのが「ジョギング」です。

「ランニング」はトレーニングが目的

「ランニング」は英語の“Run”をベースにした言葉です。“Run”には走る・駆ける・急いで行くという意味があります。そのため、トレーニングなどを目的に「ジョギング」よりも早く走ることを表したのが「ランニング」です。

「ジョギング」の定義と運動量

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ここから「ジョギング」と「ランニング」の違いに着目しながら、「ジョギング」の定義や運動量を解説します。

「ジョギング」の定義

「ジョギング」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

\次のページで「「ジョギング」の運動量」を解説!/

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