今回はお通夜と告別式の違いについて解説していきます。人生で何度かは経験するであろうお葬式。参列した経験がないと、わからないことがたくさんあり不安になるよな。お葬式には様々なマナーがあり、お通夜と告別式にも違いがある。今回はそのお通夜と告別式の違いを定義から確認しつつ、詳しいマナーやふさわしい服装を雑学好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

お通夜と告別式をざっくり解説

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お通夜と告別式を行うことの意味や流れを知っておくことで、不安が無くなりますよね。ここからはそれぞれの定義を、ざっくり解説していきます。

お通夜:夜通し故人を見守る儀式

お通夜とはかつて、故人を悪い霊から夜通し見守るという意味で「通夜」と呼ばれていました。ろうそくと線香の火を絶やさないように夜通し見守り、別れを惜しんでいたのです。しかし現代では自宅ではなく葬儀場で行われることが増えたため、夜通し行われることは少なくなりました。そのため夕方ごろから始まり1〜3時間ほどで終わる「半通夜」が主流となってきています。

告別式:故人へお別れを告げるための儀式

告別式は故人へお別れを告げるための儀式で、お通夜の翌日の出棺前に行われます。近親者だけでなく一般の参列者も出席し、社会的な意味のある儀式です。お通夜とは違い、遅刻や途中で退出するのはマナー違反となりますので、よほどの理由がない限りはやめておきましょう。

葬儀式との違いは?

葬儀式とは故人をあの世へ見送る儀式で、僧侶の読経中に参列者は焼香をします。葬儀式と告別式は一連の流れで行われるので、最近では一括りに「告別式」と呼ばれることも多いようです。しかし告別式とは違い宗教的な儀式となるので、宗派や地域によってやり方は異なります。

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儀式の内容は?

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お通夜や告別式の定義はわかりましたが、実際なにをする場なのでしょうか。ここからは、それぞれで行う儀式の内容を説明していきます。

お通夜:読経や焼香

お通夜では僧侶による読経や、参列者による焼香が行われるのが一般的です。そしてお通夜のあとは「通夜振る舞い」が行われ、故人を偲び思い出話をしながら食事をします。参加する人は地域によって異なり、親族のみの場合や参列者も含める場合など様々です。

告別式:喪主の挨拶や花入れ

告別式では喪主の挨拶や弔電に加え、棺に「花入れ」を行います。参列者一人一人が故人に別れを告げ、花や故人との思い出の品を納めていくのです。その後出棺となり、合唱をして霊柩車を見送ります。これが告別式の一連の流れです。

お葬式での服装は?

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ここでは参列者の場合の服装を紹介していきます。お葬式での服装は男女ともに喪服です。しかしお通夜での和装の喪服は親族が着用するものなので、参列者の場合は避けましょう。

男性の場合
・ブラックスーツ
→ネクタイは黒、ワイシャツは白の地味めな色のスーツを着用します。
・小物はすべて黒
→ベルト、靴、靴下などの小物はすべて黒に統一しましょう。靴は金具がついておらず、光沢のないシンプルなものが好ましいです。
・ハンカチ
→ハンカチは黒か白が好ましく、シワがないように気をつけましょう。

女性の場合
・ブラックスーツ・ブラックフォーマル
→無地で地味めな、ワンピース・アンサンブル・パンツスタイルが一般的です。
・小物はすべて黒
→ストッキングや靴、髪留めなどの小物は黒のものにしましょう。靴は飾り気のないパンプスが好ましいです。
・アクセサリー
→結婚指輪とパールのアクセサリーは可能です。しかし派手なものはやめておきましょう。
・メイク・ネイル
→派手なメイクやネイルはご法度です。落とせないネイルの場合は手袋をして見えないようにしましょう。メイクに関しては、口紅を塗らないのが原則です。

かつてお通夜での喪服は「準備していたようだ」と思われ、失礼な服装だと言われてきました。しかし現在ではお通夜までに時間が空くケースも多く、そのような風潮はなくなりつつあります。

しかし突然の訃報でお通夜までの時間がない場合は平服での参列も可能です。平服といっても普段着ではありません。男性は地味なスーツと黒のネクタイ、女性は地味なスーツやワンピースを着用しましょう。

マナーを知って参列しよう!

ここまでお通夜と告別式の違いをみてきて、お通夜は故人を見守る儀式、告別式は故人との別れを告げる儀式だということがわかりました。お葬式のマナーは時代や地域によって異なってきますので、事前に確認してから参列することをおすすめします。初めて参列するときには不安がつきものだと思いますが、正しいマナーを踏まえて故人をお見送りしましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!お通夜と告別式の違いとは?ふさわしい服装も雑学好きライターが詳しく解説

今回はお通夜と告別式の違いについて解説していきます。人生で何度かは経験するであろうお葬式。参列した経験がないと、わからないことがたくさんあり不安になるよな。お葬式には様々なマナーがあり、お通夜と告別式にも違いがある。今回はそのお通夜と告別式の違いを定義から確認しつつ、詳しいマナーやふさわしい服装を雑学好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

お通夜と告別式をざっくり解説

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お通夜と告別式を行うことの意味や流れを知っておくことで、不安が無くなりますよね。ここからはそれぞれの定義を、ざっくり解説していきます。

お通夜:夜通し故人を見守る儀式

お通夜とはかつて、故人を悪い霊から夜通し見守るという意味で「通夜」と呼ばれていました。ろうそくと線香の火を絶やさないように夜通し見守り、別れを惜しんでいたのです。しかし現代では自宅ではなく葬儀場で行われることが増えたため、夜通し行われることは少なくなりました。そのため夕方ごろから始まり1〜3時間ほどで終わる「半通夜」が主流となってきています。

告別式:故人へお別れを告げるための儀式

告別式は故人へお別れを告げるための儀式で、お通夜の翌日の出棺前に行われます。近親者だけでなく一般の参列者も出席し、社会的な意味のある儀式です。お通夜とは違い、遅刻や途中で退出するのはマナー違反となりますので、よほどの理由がない限りはやめておきましょう。

葬儀式との違いは?

葬儀式とは故人をあの世へ見送る儀式で、僧侶の読経中に参列者は焼香をします。葬儀式と告別式は一連の流れで行われるので、最近では一括りに「告別式」と呼ばれることも多いようです。しかし告別式とは違い宗教的な儀式となるので、宗派や地域によってやり方は異なります。

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