3分で簡単にわかる!ノーマルヒルとラージヒルの違いとは?スキージャンプ競技のルールや用具もスポーツ好きライターが詳しく解説
ライター/斉藤佳人
お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。
ノーマルヒルとラージヒルの違いはジャンプ台のサイズと採点方法!
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冬のオリンピックやワールドカップの代表的なスポーツにスキージャンプがありますね。「ノーマルヒル」と「ラージヒル」という言葉がありまが、その違いはジャンプ台のサイズ(ヒルサイズ)と採点方法にあります。まずはスキージャンプ競技についておさらいしてから、2つの違いについて具体的に見ていきましょう。
スキージャンプ競技についておさらい
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スキージャンプ競技はノルディックスキー競技の1つです。急斜面のジャンプ台から滑り降りて助走し、踏み切り台から空中に飛び出して、空中での姿勢の美しさと飛距離を競うスポーツ。飛型の美しさと飛距離をポイント化して合計点を競います。
風の影響などで危険が予測される場合にはスタート地点を下げ、その分だけポイントを加算するゲートファクターと、追い風・向かい風を考慮するウインドファクターも合計点に加味されますね。
着地はテレマーク姿勢と呼ばれる独特のスタイルが定着しています。両手を水平に広げて足を前後に開き片膝が地面につくような形。テレマーク姿勢と呼ばれるのはスキージャンプがノルウェーのテレマーク地方発祥ということに由来します。
違いその1:ジャンプ台のサイズの違い
ジャンプ台のサイズのことをヒルサイズと呼びます。ヒルサイズは踏み切り地点からこれ以上飛ぶと危険とされる着地区域の終点までの距離。ヒルサイズが85mから109mまでをノーマルヒル、110m以上をラージヒルと呼ぶのです。他にもスモールヒル、ミディアムヒル、フライングヒルがあり、まとめると次のように規定されています。
●スモールヒル:20~49m
●ミディアムヒル:50~84m
●ノーマルヒル:85~109m
●ラージヒル:110m以上
●フライングヒル:185m以上
以前はK点を基準としてジャンプ台のサイズが規定されていました。実はルール改正によりK点の意味も変わっているのです。これ以上飛ぶと危険とされる地点のことを、ドイツ語で極限点を意味する「Kritischer Punkt」からK点と呼びました。
現在ではドイツ語で建築基準点という意味の「Konstruktionspunkt」の頭文字。K点を越えると「危険」というイメージを払拭する狙いがあったとされています。
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