3分で簡単にわかる!「赤味噌」と「八丁味噌」の違いとは?八丁味噌の歴史から赤味噌の種類まで料理好き主婦ライターがわかりやすく解説
ライター/kuroaka
博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。八丁味噌が作られる愛知県岡崎市出身。子どもの頃から八丁味噌の味噌蔵には何度も遊びに行っている。
「赤味噌」と「八丁味噌」の違いは?
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今回は「八丁味噌」を中心に味噌の解説をしていきます。味噌の種類には赤味噌・白味噌・淡色味噌がありますが、その違いは何なのでしょうか?また、八丁味噌とはどのような味噌なのでしょうか?
「八丁味噌」は赤味噌の一種
「八丁味噌」は赤味噌に分類されます。そもそも「赤味噌」や「白味噌」は見た目の色で分類した呼び方であり、特定の種類の味噌を指しているわけではありません。
味噌は作られる地方によって原材料や味が大きく違い、単に赤味噌や白味噌と呼ぶのではなく「江戸甘味噌」などのように地域名等を付けて呼ばれます。そして、「八丁味噌」は愛知県岡崎市の八丁村(現八丁町)で生まれた赤味噌です。
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八丁味噌を深掘り
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「八丁味噌」は名前を聞いたことはあるけれど、口にしたことはない人が多いでしょう。どのような料理に使われるのか、どのように作られるのかみていきましょう。
特徴は?
八丁味噌の一番の特徴は大豆のみを使った「豆味噌」であること。他の産地の赤味噌は一般的に米(または麦)と大豆を一緒に使います。糖分が少ないため甘みが少なく、独特なコクと渋みがある味わいです。中には匂いが印象的という人もいるかもしれません。色が濃いため一見塩分が高そうですが、色は長い年月をかけ熟成することから生まれるもの。他の味噌の平均的な塩度濃度12%程に対して、八丁味噌の塩分濃度は約11%と控えめです。
原材料・製法などは国が細かく基準を定めており、基準を満たしていないものは「八丁味噌」を名乗ることができません。
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