この記事では目標と抱負の違いについてみていきます。どちらも何か成し遂げたいことがある時に宣言するものというイメージがあるよな。目標と抱負は明確な関係性のある言葉のため、意味には少し違いがあるようです。今回は新年をはじめとする決意表明をする場で使われるがちなこれらの言葉について、日本語が大好きな会社員ライターれおな=007一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として平日勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務職としてのキャリアがあり、言葉の意味や日常生活に関連する雑学が得意分野。独自の切り口や表現で同僚とコミュニケーションを取る、いわば言葉の研究家。

目標と抱負のざっくりとした違いは?

目標と抱負という言葉について説明できますか。例えば新年に「今年の抱負は?」と聞かれるように、皆が心機一転する機会に使われることが多いのではないでしょうか。本項ではこれらの言葉の意味の違い及び関係性について簡単に説明します。

目標:自分が行動して目指す地点

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目標とは自分が行動して目指す地点について、言及した言葉です。つまり何を成し遂げたいか、どのような結果をねらっているのかを明らかにしたい時に使います。今年中や何歳になるまでなどと期限も決めていることも多く、それによってより具体性が生まれるでしょう。

抱負:目標のための具体的な計画

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目標達成のための具体的な計画を示す時、抱負という言葉を使います。抱負は目標に対する行動に焦点が当てられており、到達点についてはあまり言及されていません。つまり目標が明確になることによって、抱負も定まってくるというイメージです。

目標と抱負はどのように使い分ける?

前項では目標と抱負の意味の違い及び関係性について触れましたが、本項ではそれにともなって目標と抱負を使う場面について解説していきます。

目標:目指す到達点を伝える時

目標という言葉を使うのは、目指す到達点について言及する時です。例文のように数字や資格取得などの明確な結果があり、期限も決めていることが多いでしょう。

\次のページで「抱負:目標のための具体的行動を伝える時」を解説!/

・30歳になるまでに年収500万円以上が見込める会社に転職しよう。
・結婚式までに5kg痩せよう。
・今年の目標は、保育士の資格を取ることです。

抱負:目標のための具体的行動を伝える時

抱負を尋ねられたときは、例文のように目標に対する具体的な行動を答えましょう。目標が行動の結果として到達したい部分にあたるので、抱負の補足説明として文に加えることも可能です。

・年収500万円以上の会社に転職できるように、セミナーに通う。
・5kg痩せるために、炭水化物を食べる量を減らす。
・資格を取るために、毎日3時間勉強する。

目標や抱負に似た言葉は?

ここまで目標と抱負の違いについて言及してきましたが、似た意味の言葉を使う場面も多いのではないでしょうか。本項では目標や抱負に似た意味で使われる言葉について触れ、どのようなニュアンスの違いがあるか解説していきます。

1.目的:最終的に到達したい部分のみ

目的とは目標とよく似た言葉ですが、最終的に到達したい部分のみに言及しています。目標のさらにピンポイントになったものと考えると、イメージしやすいです。最終的にどのような結果を得たいか、それによってどのような感情になりたいかまでが含まれるといえるでしょう。

\次のページで「2.決意:自分の意志をはっきりと決めること」を解説!/

2.決意:自分の意志をはっきりと決めること

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目標と似た意味で使われる決意という言葉の意味は、自分の意志をはっきりと決めることです。目標や抱負と違って到達点がはっきりしないというケースもあり、誰かの影響を受けているという場合も見受けられます。

3.夢:曖昧で実現不可能なものも含む

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自分がなし得たいことという意味での夢は、目標や抱負に比べて曖昧なものです。そのうえ実現不可能に近かったり、誰かの働きかけによって叶うものまでが含まれることがあります。つまりまだ具体性を持たせられていない願望や目標を、夢という言葉で表現しているのです。

4.意志:何かをしたい・したくないという意欲

意志という言葉を使うのは、何かをしたい・したくないという意欲を表現する場合です。抱負や決意に似た言葉ですが、比較的日常的な事柄に使う傾向が見られます。また表記の異なる意思という言葉は、考えに重きがおかれたものです。

目標は到達点、抱負は目標のための行動!

ここまで比較してきたとおり目標は具体的な到達点に対して言及したい時に使う言葉で、抱負は目標に対する行動そのものを示しています。つまり目標が定まることで抱負が決まる、抱負で明言した行動の結果として目標を達成できるというイメージです。他にも目的や夢など似た意味の言葉もいくつかありますが、少しずつニュアンスが異なります。目標や抱負などを尋ねられた際は、意味の違いを意識した回答ができるといいですね。

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簡単でわかりやすい!目標と抱負の違いとは?どちらがより具体的?似た意味の言葉も日本語大好きライターが詳しく解説

この記事では目標と抱負の違いについてみていきます。どちらも何か成し遂げたいことがある時に宣言するものというイメージがあるよな。目標と抱負は明確な関係性のある言葉のため、意味には少し違いがあるようです。今回は新年をはじめとする決意表明をする場で使われるがちなこれらの言葉について、日本語が大好きな会社員ライターれおな=007一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として平日勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務職としてのキャリアがあり、言葉の意味や日常生活に関連する雑学が得意分野。独自の切り口や表現で同僚とコミュニケーションを取る、いわば言葉の研究家。

目標と抱負のざっくりとした違いは?

目標と抱負という言葉について説明できますか。例えば新年に「今年の抱負は?」と聞かれるように、皆が心機一転する機会に使われることが多いのではないでしょうか。本項ではこれらの言葉の意味の違い及び関係性について簡単に説明します。

目標:自分が行動して目指す地点

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目標とは自分が行動して目指す地点について、言及した言葉です。つまり何を成し遂げたいか、どのような結果をねらっているのかを明らかにしたい時に使います。今年中や何歳になるまでなどと期限も決めていることも多く、それによってより具体性が生まれるでしょう。

抱負:目標のための具体的な計画

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目標達成のための具体的な計画を示す時、抱負という言葉を使います。抱負は目標に対する行動に焦点が当てられており、到達点についてはあまり言及されていません。つまり目標が明確になることによって、抱負も定まってくるというイメージです。

目標と抱負はどのように使い分ける?

前項では目標と抱負の意味の違い及び関係性について触れましたが、本項ではそれにともなって目標と抱負を使う場面について解説していきます。

目標:目指す到達点を伝える時

目標という言葉を使うのは、目指す到達点について言及する時です。例文のように数字や資格取得などの明確な結果があり、期限も決めていることが多いでしょう。

\次のページで「抱負:目標のための具体的行動を伝える時」を解説!/

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