雑学

3分で簡単にわかる「理学療法士」と「作業療法士」の違い!定義や仕事内容・「言語聴覚士」との違いも医療系ビジネス文書熟練者が解説!

よぉ、桜木建ニだ。医療や介護などでリハビリテーションをするときに「理学療法士」や「作業療法士」といった職種の名前をよく耳にするよな。どちらもリハビリテーションに欠かせない存在だが、それぞれの役割に違いがあるみたいだ。
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわる医療系ビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/西風

医療系企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「理学療法士」と「作業療法士」の違いとは?

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この2つの言葉は、リハビリテーションを提供する国家資格の職種に用いられる言葉です。しかし、「正確な違いがわからない」「適切に使い分けができない」という人も多いのではないでしょうか。この2つの違いを理解することで、職種による役割がわかるようになり、リハビリテーションでのやりとりも円滑になるでしょう。2つの違いについてくわしく解説しますので、参考にしてください。

「理学療法士」は自立した日常生活をサポート

医師の指示の下、運動の指導や物理療法を行うのが「理学療法士」です。身体に障害がある人などの運動機能の回復や維持・増進を図り、自立した日常生活をサポートすることを目的としています。

「作業療法士」はその人らしい生活をサポート

医師の指示の下、日常生活における食事や入浴・着替えといった応用動作や、精神面でのリハビリテーションを行うのが「作業療法士」です。身体や精神に障害のある人が、心身ともに機能を回復させ、日常生活や社会での生活に復帰できるようサポートすることを目的としています。

「理学療法士」の定義と仕事内容

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ここから「理学療法士」と「作業療法士」の違いに着目しながら、「理学療法士」の意味や具体例を解説します。

「理学療法士」の定義

「理学療法士」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

身体に障害のある人のリハビリテーションを受け持ち、理学療法を行う専門職。国家試験に合格した者が厚生労働大臣から免許を受ける。PT(physical therapist)。

出典:デジタル大辞泉

また、「理学療法士」は「理学療法士及び作業療法士法」の第二条および第二条の3に以下のように記載されています。

第二条 この法律で「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
3 この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

出典:理学療法士及び作業療法士法

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