そのぶどうの仲間として知られるのが「野ぶどう」と「山ぶどう」です。
今回はこの2つのぶどうについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
野ぶどうと山ぶどうの違い
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「野ぶどう」と「山ぶどう」は日本全土に分布しているブドウ科の植物です。古来より日本人の生活に関わっていたこともあり、名前くらいは聞いた人も多いことでしょう。しかし両者の明確な違いを理解している人は少ないのではないでしょうか。ここではまず「野ぶどう」と「山ぶどう」の違いについて解説していきます。
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野ぶどう:食用に適さない
「野ぶどう」はブドウ科ノブドウ属に属する、つる性の落葉低木樹です。名前の通り野原や、山間部に自生しています。漢字では「野葡萄」と書き、一般的に知られるぶどうからすれば亜種にあたるんです。
「野ぶどう」の実は食べても美味しくないので、食用とはされません。毒性があるというイメージがありますがそんなことはありません。ただ食べると体質によっては下痢や嘔吐をもよおすため、基本的に食べなければ問題はない植物です。
山ぶどう:食用に適している
「山ぶどう」はブドウ科ブドウ属に属する、つる性落葉低木樹です。ブドウ属なので一般的に知られるぶどうの近縁種にあたり、紫色や赤紫色の実をつけます。「野ぶどう」はノブドウ属なので別種の植物なんですね。山ぶどうはそのまま食べても美味しいので古代から食用として人気の植物です。こちらも毒性はありません。
野ぶどうと山ぶどうの特徴
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「野ぶどう」と「山ぶどう」の概要について理解できたところで、それぞれの特徴についても見ていきましょう。両者には似た性質もあれば、まったく別の性質もあります。似ているようで似ていない、そんな「野ぶどう」と「山ぶどう」の面白さが理解できるはずです。
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