大根と言えば日本ではメジャーな野菜です。
そんな大根の中でも「大根の葉」と「葉大根」という名前を聞いたことがないか?
今回は「大根の葉」と「葉大根」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

大根の葉と葉大根の違い

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「大根の葉」と「葉大根」。言葉だけ一見すると同じように見えますが、この2つの食材はいったい何が違うかわからない人も多いはず。もしかして呼び名が違うだけで同じ食材だったりするのでしょうか。ここではまず「大根の葉」と「葉大根」の違いについて解説していきます。

大根の葉:大根の葉の部分

文字通り「大根の葉」は、いわゆる大根の葉の部分を指しています。大根は元々根の部分(おでんなどで煮込まれる一般的な食材としての大根)を食べることを目的として栽培される食材です。しかし大根はアブラナ科の植物なので、アブラナはもちろんキャベツやハクサイのように葉の部分も食べることができます。「大根の葉」はこの葉の部分を食材として指す言葉です。

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葉大根:一般的な大根とは別物

「葉大根」は一般的な大根とは別物の品種です。そのため「大根の葉」と同じ食材ではありません。「葉大根」とは葉の部分を食べるために品種改良された大根です。一般的な大根が根を食べるのに対して、そもそも栽培の目的が違うんですね。

大根の葉と葉大根の特徴

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「大根の葉」と「葉大根」がまったく別の食材であることはおわかりいただけたと思います。では味わいや食感、栄養素などそれぞれの特徴はどうなっているのでしょうか。ここでは「大根の葉」と「葉大根」の特徴について解説していきます。

大根の葉:小松菜のような味わいで栄養価が高い

普段は捨てられることが多かったり、スーパーなどでは切り取られた状態で売られていることも多い大根。そのため「大根の葉」は食材として美味しくないイメージがありますがそんなことはありません。大根はアブラナ科の植物の葉っぱなので、小松菜のような味わいとほのかな香りがあります。

実は栄養価に優れており、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などのビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄分といったミネラル類が豊富。健康食材として人気のホウレンソウに比較して、なんとビタミンCは5.5倍、鉄分は1.5倍、カルシウムは5.3倍も含まれているんです。

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葉大根:キャベツのような味わいで栄養価が高い

「葉大根」は柔らかくて臭みがありません。キャベツの葉の先の柔らかい部分をイメージしてもらえると近いでしょう。「大根の葉」と同様にビタミン類とミネラル類を豊富に含んでいるだけでなく、食物繊維も豊富に含んでいます。この点もキャベツに似ていますね。実は根の部分も食べることができるのですが、ピリリと辛いので食べ方は工夫する必要があります。

大根の葉と葉大根のおすすめ料理

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「大根の葉」と「葉大根」の食材としての魅力を理解してもらえたところで、気になってくるのは両者の良さを最大限に活かす料理ですよね。ここでは「大根の葉」と「葉大根」に関するおすすめ料理を紹介していきます。いずれもお手軽にできるのでぜひ挑戦してみてください。

大根の葉:お味噌汁の具やご飯に混ぜ込んで

「大根の葉」は古くから農村などで和食の名わき役として活躍していました。例えばお味噌汁に刻んだ「大根の葉」を散らすだけでシャキッとした食感がアクセントの具になります。またほぐした焼き鮭と一緒にご飯に混ぜ込めば、おにぎりにも最適な混ぜご飯の完成です。小松菜に近い味わいなので、単純に塩と油で炒めただけでも美味しいですよ。

葉大根:漬物やおひたしでしっとり味わう

「葉大根」は柔らかい食感なので、漬物やおひたしなどしんなりとした料理に合います刻んでごまとじゃこを和えることで、ご飯にかけるふりかけとしてもグッド。また「大根の葉」同様、塩と油で炒めただけでもご飯のおかずやお酒のおつまみになります。

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大根の葉と葉大根はまったくの別物

ここまで「大根の葉」と「葉大根」の違い、「大根の葉」と「葉大根」の特徴、そしてそれぞれにおすすめの料理について解説してきました。一見地味ですが、意外と優秀な食材であることにお気づきいただけたのではないでしょうか。

「大根の葉」も立派な食材ですし、「葉大根」ももっと人気が出てもいい食材です。古来より大根を重宝してきた日本人として、これからもこの2つの食材が大切にされればいいなと思っています。

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3分で簡単にわかる大根の葉と葉大根の違い!同じ食材なの?栄養価やおすすめ料理も雑学好きライターがわかりやすく解説

大根と言えば日本ではメジャーな野菜です。
そんな大根の中でも「大根の葉」と「葉大根」という名前を聞いたことがないか?
今回は「大根の葉」と「葉大根」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

大根の葉と葉大根の違い

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「大根の葉」と「葉大根」。言葉だけ一見すると同じように見えますが、この2つの食材はいったい何が違うかわからない人も多いはず。もしかして呼び名が違うだけで同じ食材だったりするのでしょうか。ここではまず「大根の葉」と「葉大根」の違いについて解説していきます。

大根の葉:大根の葉の部分

文字通り「大根の葉」は、いわゆる大根の葉の部分を指しています。大根は元々根の部分(おでんなどで煮込まれる一般的な食材としての大根)を食べることを目的として栽培される食材です。しかし大根はアブラナ科の植物なので、アブラナはもちろんキャベツやハクサイのように葉の部分も食べることができます。「大根の葉」はこの葉の部分を食材として指す言葉です。

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