

その中でも重要なスパイスが「花椒」と「麻椒」だ。
日本ではそこまで馴染みのない食材なこともあってか、両者の違いを知らない人も多いだろう。
今回は「花椒」と「麻椒」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
花椒と麻椒の違い

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スパイシーな味わいが世界的に人気な中国料理。そんな中国料理の美味しさを支えているのが「花椒」と「麻椒」というスパイスです。特に辛さが特徴の四川料理では欠かせない存在になっています。ここではまず「花椒」と「麻椒」の違いについて見ていきましょう。
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花椒:山椒の一種
「花椒」は日本語では「かしょう」、中国語では「ホアジャオ」と呼ばれるスパイスです。ミカン科サンショウ属の植物で、日本の山椒「和山椒」とは親戚の関係にあり、「中国山椒」とも呼ばれます。主産地は四川省、河北省、河南省など。漢の時代から薬として使われており、中国では非常に重宝されてきたスパイスです。
麻椒:花椒の一品種
「麻椒」は日本語では「ましょう」、中国語では「マージャオ」と呼ばれるスパイスです。主産地は四川省、貴州省など。「麻椒」は「花椒」の一種。具体的には「花椒」の中でも「赤花椒」と呼ばれる品種の別名です。

「花椒」は「中国山椒」とも呼ばれる山椒の仲間なようだ。一方の「麻椒」は「花椒」の一品種である「赤花椒」のことを指すようだな。
花椒と麻椒の特徴

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「花椒」と「麻椒」が近縁であることはおわかりいただけたと思います。ではそれぞれどのような味わいや香りを持つのでしょうか。ここでは「花椒」と「麻椒」の特徴について解説していきます。
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