社会雑学

3分で簡単にわかる養殖漁業と栽培漁業の違い!メリットは何?代表的な魚介類も雑学好きライターがわかりやすく解説

養殖漁業:生産量と品質をコントロールできる

「養殖漁業」の最大のメリットは生産量と品質をコントロールできるという点です。魚の生育具合に合わせ、漁業者は出荷数をある程度予想し、市場への流通量や価格を調整することができます。

また生育環境をコントロールしているので、赤潮などの自然現象を回避したり、病気の発生を予防することも可能。出荷のタイミングで〆たり、活きたまま輸送することも可能なので鮮度も良いと言えます。何を食べてどう育ったかがわかる点も、消費者からすれば安心でしょう。

栽培漁業:養殖漁業よりもコストが削減できる

「栽培漁業」は魚介類が一定の大きさになったら放流するため、それ以降の餌代が不要という点があります。また放流するまでの一世代あたりに必要な施設や人員の稼働時間が「養殖漁業」に比べて少ないという意味で、管理コストも効率的です。自然界に放流するということは当然ながら死亡してしまうリスクもありますが、それを考慮してもコスト削減効果が大きいと言えるでしょう。

養殖された魚に比べ運動量が豊富なため肉質が向上することもあります。また「養殖漁業」で投与されがちな抗生剤や成長ホルモン剤が自然界で代謝されるため、よりオーガニックな品質になる点もメリットです。

養殖漁業と栽培漁業で育てられる魚介類

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「養殖漁業」と「栽培漁業」について、それぞれの具体的な特徴まで把握できたことと思います。それではこの2つの生産方法で育てられる代表的な魚介類を紹介しましょう。普段の食卓で見かけるような魚介類がたくさんいますよ。

養殖漁業:魚や貝、海藻類まで幅広い

日本で最も養殖されている魚はブリです。出世魚のため、成長途中のハマチも含まれます。また同じプリ属のカンパチも生産量3位ということで、ブリの仲間は養殖しやすいと言えるでしょう。生産量2位のタイはお祝いの席でも定番の魚ですね。魚以外ではクルマエビなどのエビ類、カキやホタテなどの貝類、のりや昆布などの海藻類も多く生産されています。

淡水魚では生け簀で養殖できるニジマス、イワナなどが主流。釣り堀などではその場で釣った養殖魚を塩焼きなどで提供してくれる施設も多いです。

栽培漁業:放流後に捕獲しやすい生態をもつ魚

栽培漁業の対象として代表的な魚介類は、放流後に捕獲しやすい生態を持つ魚が多いです。具体的な例として、ヒラメやカレイは浅瀬の砂礫層を好むため砂浜に近い場所に生息します。これは陸上から近い漁場で捕獲できるという点で、金銭的にも時間的にも非常に効率的です。

またトラフグは稚魚だった頃の海域に戻ってきて産卵する習性があるため、放流した魚を親魚としてもう一度捕獲することもできます。

\次のページで「養殖漁業は出荷まで育てる、栽培漁業は一度自然界に放流する」を解説!/

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